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「モンテ改造」の構想を説明 山形で公開プレゼンと討論会

2009年01月10日 20:18
モンテディオ山形の「フルモデルチェンジ構想」について説明する東北芸術工科大の中山ダイスケ教授=山形市
モンテディオ山形の「フルモデルチェンジ構想」について説明する東北芸術工科大の中山ダイスケ教授=山形市
 サッカーJ1モンテディオ山形の「フルモデルチェンジ構想」の公開プレゼンテーションと討論会が10日、山形市の遊学館で開かれた。提唱者の中山ダイスケ東北芸術工科大教授が初めて一般サポーターに構想を説明。参加者からは構想の意図について一定の理解があったものの、名称変更や具体的な部分には強い反対があり、中山教授は「今のモンテディオを残し、(構想の)面白いアイデアとすり合わせていく方が良いと思っている」と、県民の意見を取り入れて構想を修正する考えを示した。

 サポーター有志が主催し、首都圏など県内外から約150人が参加。中山教授はクラブの存在と山形の地域イメージを重ね合わせ、より地域密着型のチームづくりを進めようという狙いを語った上で、名前を「月山山形」に変更し、チームカラーを白や黒に変える理由を説明。それらをベースにしたグッズ開発や県産品の販売プランなどを明かし、「うまくいくかは、やってみないとわからない。過去、破たんしたわけではないのに、ここまで改造したクラブがない。ただ(モンテディオが)社団法人なのでリスクを冒せないと言うが、社団法人だからこそできることがあると提案している。県そのものとして使えるように」と訴えた。

 討論では「既定路線のような話で不快。僕たちが否定されているように感じる。即刻、構想の凍結を求めたい」「大反対。十数年、どれだけモンテカラーの青や白で汗をかき、努力したか。それがゼロになるのはおかしい」などという強硬な反対意見が出されたほか、「マーケティングの考えは共感できる」「月山山形も面白いが、今のチームカラーや名前はわれわれの心に染み付いている」「総論は賛成、各論は慎重。どこにもないオリジナルをつくることは賛成だが、名前変更はのめない」との声もあった。

 モンテディオ山形を運営する県スポーツ振興21世紀協会は、今後、公募サポーターや中山教授らによる「プロジェクトチーム」を発足する。来月に始動し、方向性をまとめる方針を示している。

燃えよモンテディオ

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