首都圏放送センター

2009年1月13日 21時9分更新

稲川会本部退去求め住民集会


指定暴力団・稲川会の本部事務所が移転してきた東京の赤坂で、13日、地元の住民らが集会を開き、暴力団の追放に向けて取り組みを進めていくことを確認しました。

警視庁によりますと、稲川会は構成員がおよそ4800人の、国内で3番目の規模の指定暴力団で、今月7日に、本部事務所を東京の六本木から赤坂に移転しました。これを受けて、13日夕方、新しい本部事務所周辺の住民らが、事務所の入ったビルの隣りにある駐車場で、警視庁と合同で緊急の集会を開き、赤坂警察署の廣瀬幸次署長が、「住民のパワーで『暴力団は住めないんだ』という環境を作り、事務所が去るまで戦って欲しい」と訴えました。
そして、参加者全員で「暴力団は出て行け」などと気勢をあげて、暴力団の追放に向けた取り組みを進めていくことを確認しました。住民の代表の69歳の男性は「何となく恐いとか、引っ越したほうがいいと思っている住民がいる。地域の底力を出して、平穏で安心して暮らせる街になるよう活動していきたい」と話していました。