2006-12-31 今年お世話になった方々にお礼を申し上げます。

いちおう匿名でブログを書いているので直接誰それとは言えないのですが、30代にはできなかったことが今年はある意味で条件が出そろって自分が目指していた以上のことは達成できてしまって、私自身が何かを成し遂げたと言うことではまったくないのですが、いろいろな方にお世話になりましてお礼を申し上げます。
ここは日記として使っていたところだったのでマンガの紹介とかそのへんのコンテンツを別にできなかったのはちょっと失敗でした。別のブログもあるのですがスパムの嵐でして、そのへんの対応もまだ決まっていません。はてなでの活動は続けられるといいのですがそのへんもちょっと中途半端な状況です。匿名と言っても完全な匿名の活動ではないのであまり本筋と関係なく好きなことを書くスタイルも今年後半になってから支障を来し始めています。活動の場所を少しずつ移すことを考えながらいろいろ逡巡しているところです。
最近は父の話なども一種のエクスキューズとして書いたりしたのですが(他人にとってはフィクションでしかないという認識のもとで)、風邪をひいてから食事を拒否するような状況が続いたあげく肺炎をこじらせて救急車を呼ぶようなアクシデントがありまして、幸い快方に向かっていますが、もとをたどれば父の趣味で使っているマシンを私が誤って外からの攻撃に汚染させてしまったことが原因でえらい状況になりました。父がVisual Studio 2005を使いたいというのでXPにSP2を当てないと使えないのでMicrosoftのサイトからダウンロードしただけだったのですが、それまで父のマシンをネットにつないでもちょっかいを出されることはなかったのでセキュリティソフトなども入れていなかったのですが、私のモバイルマシンと誤認されてスパイウェアやらがばらまかれる状況に陥って、父の趣味に水を差してしまったわけです。父の風邪も私からうつったので、ちょうどノロウイルスの報道があったり、あとロシアのリドビネンコ氏がポロニウム被爆で殺されたなんてニュースがあったものですから、父の妄想がノロウイルスが殺人兵器だみたいなところまで行ってしまったと言う困った話になってしまったのでした。ニュースでも死んだ人などほとんどいないわけですが2週間近く救急車も呼ぶなの一点張りで我慢したあげく危うく本当に肺炎をこじらせて死ぬかというところで、それでも本当に肺炎がひどくなって救急車を呼んでくれと言ってくれたので助かったのですが、こんな話を大晦日にするのもどうかと思いながらも、ここ数日とりあえず父も寿司なら食べる(笑)くらいに回復したので、図らずもハニーポットにしてしまった父のマシンのデータのバックアップだけは保管しておきました。
年末になって青島幸夫、岸田今日子と続けて亡くなられ(岸田今日子と言えば「砂の女」と「ムーミン」という世代です、もちろん岸田森も好きだったわけですが。ちなみにカンニングの相方の方のことはよく知らないのです)、ソウルの帝王のジェームス・ブラウンも亡くなってしまいました。気づかなかったのですが小説家の小島信夫さんが秋に亡くなられていたのを知って(これも肺炎でした。もう高齢ですから仕方ないですが。自分に文才があれば傑作「抱擁家族」みたいな雰囲気で現代版みたいなものを書いてみたいくらいのネタが自分の生活にもたまってきましたが)、買ったまま読んでない小説の本が何冊かたまっているのですが読まないうちに亡くなられていたと知って残念です。
今日は大晦日ながらコミックマーケットは最終日で、これは初めてのことかと思いましたが父のこともあったりで結局行けませんでした。ニュースによれば米沢さんの追悼コーナーも特設されたとのことで全く残念です。私にとってもマンガ読みとして全幅の信頼を寄せており多大な影響を受けた方なのにきちんとお別れできなかったのはとても申し訳なく思っています。こういうエントリの中で恐縮ながらも、今年は亡くなる前に機会があってお会いしたときにもマンガ歴の話なども交わすことができて、ほんとうに心からお礼を申し上げます。もともと休日だけの活動で本業との両立には体力的な限界を感じますが、私なりに米沢さんの志を継ぐ人たちのお役に立てるような活動は今後も何らかの形で続けていきたいと思います。
2006-12-17 敵は本能寺にあり

自分の日々の生活の周辺が下手な小説よりも面白おかしくかなしくなってきたのだが、さすがにここでは書けない。
そういえば最近小説自体を読んでいないので先週金曜日の帰途に中原昌也と川上弘美の文庫本を買ってみた。薄いのがいい。
まあ身から出た何とやらというのもあるしなあ。一日疲れて寝ていたが、毎日楽しく暮らさなくてどうするのと言うことで、ちょっとまじめにネットサーフする。
ちょっと前までは職場でも情報収集の時間で読めたのだけど余裕がなくなってきた。
「Web 2.0」の提唱者,ティム・オライリー氏への最新インタビュー
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/USNEWS/20061214/256942/
Web 2.0とは新しい技術ではなくむしろ新しいビジネス・ルールを意味する、とのこと。簡潔にして明快な定義だ(笑)
自分の見方としてはちょっと距離を置きたいが経済と経済学についてもっと知らないとうまく言えない。
http://blog.japan.cnet.com/geetstate/a/2006/09/post_4.html
まだここしか読んでいないけど、現実はこっち方向に進んでいくような気が。苦くても明るい未来を信じたい。
http://www.redcruise.com/nakaoka/?p=197
アンテナからサーフしてたどる。「アメリカの最高の良識を持ってしても、この程度の勧告しかできない」、と手厳しい。
「テロ」vs「戦争」は対立していても所詮は共犯関係だと思うが、宗派や民族などの対立はこじれると話が通じないで泥沼化するからなあ。アラブ諸国の立場の違いについてはもっと知っておいた方がいいのかも。
この国の教育にいま、起きていること 第一回は「教育バッシングの思わざる効果」
http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/kariya/
少子化にもかかわらず教員の負担は非常に厳しいものになっているとはしばしば聞いているが、マスコミの報道で見えなくなっている部分は大きいだろう。
2006-12-16 終わらない日々

最近ブログを書いているといきなりブラウザがクラッシュする現象が多発している。以前からシステムがフリーズしたりしていたのでなんというか面倒だと思いつつ特に書いたりはしなかったが、あまりにもばかばかしいので書いてみる。こちらの扱いを適当に放っておいてフェイドアウトさせようかと思っていたところだが、ここを読むのが好きな人には与太話と思ってほしいものだ。
新しいFirefoxで書いているとクラッシュしたあとで再起動して復元してくれるので、何度も中断しながら無事に書き終えることができるのだが(そんな機能があるということはいろんなところでけっこう多発しているのかも。ちなみに本気で書きたかったら、面倒を避けてLANケーブル抜いてエディタで文章をひととおり書いてからアップロードするだろうから、いつもたいした記事を書いているつもりもない)、外部からか内部に仕組まれたマルウェアかでリモートでプロセスを切られるようだ。もしも本当にそうだとしたら幼稚な嫌がらせレベルのことを熱心に繰り返す彼らははたして何を考えているのだろう。言論の自由を謳う国において、私の書くものは何か恐ろしいようなものだろうか。なんであれ他人の書くものはフィクションであるくらいに割り切っていいと思ったりもするのだが。ちなみにこういうものを書く時にはクラッシュしないんだよね。どうでもいいけど俺が頭が悪いってことにしておいてくださいよ。すでに読みづらいことこの上ない文章になっていると思いますし。
ここ最近は他愛のない記事を書くだけでもブラウザクラッシュを受けているが、こちらとしては犯人を捜してどうこうしようというつもりもないし、「こわい人に逆らうつもりもさらさらない」わけで、まあうちの親父はこの私が人知を越えた存在と呼びたくなるほどにエキセントリックな軍国少年ふうに退行しているけれども(彼の問題は陰謀説をなかば本気にすること。自分はもし人に危害が及んだらという形で最悪を考えてしまうタイプだが、見た目はあまり変わらないし父も本当はそういうタイプだったらいいのだけど。しかし父はもう差別用語使いまくる人なのでそこは本当に困る。もちろんいっぽうでネット社会は昔ながらの人たらしが横行しているから無駄な緊張を強いられますますしんどいことになるのだが)、私は政治的には自分の生活に関わることを越えて何かを言うつもりもないし(なお、公に向けて書くことは意図するせざるに関わらす政治的にならざるを得ないと大学時代の哲学の徒に教えられた。そのへんで自分はたしかにあまりいい書き手ではない気がする)、時事的な例をとれば、たとえば今の憲法を変える必要があるとはまったく思っていない。第二次大戦の戦争責任に関しては、国民全体が開戦を認めてしまった責任があると思っているし、そのような国の責任は今の私たちもまともに考えなければならなくなることなのだと思っている(ところでかつて終戦を敗戦と言うべきだという議論があったらしいが、世界中を巻き込んだ戦争が日本の敗戦をもって終わったのだから、世界史的には終戦でいいと思っているのでその議論に興味が持てなかったりするタイプなのだ)。私のブログがもしも戦前の文化をただ称揚しているようにみえるのだとしたらそれは読み手の勉強不足でしかなく、豊かな文化を持っていようがいまいが国民が戦争を起こしていいと思えば起きるのは泥沼化しているイラク戦争がまさにそのような例ではないか。自衛隊派遣にしてもこの派遣がもし徴用制によるものだとしたら、わたしたち日本人は派遣に踏み切っただろうか?いまの若い人は果たしてそこまで割り切っているのか?思想信条はともあれイラクで日本人が拉致されて殺されるかもしれないというときにかわいそうとか助かってほしいとかという気持ちもなく自己責任と言って見捨てたようにみえるあの騒ぎはなんだったのか。あほらしいので言いたくはないがリスクヘッジとしての右傾化に乗じて北の工作員に煽られたくらいの妄想はしてみるけれどそんなことはどうでもよくて、つまるところ日本人はイラクに自衛隊を送り込みながらも命を伴うリスクについては彼らに丸投げしたんじゃないのかと思う。命の重みの感覚のないこのあいまいな無責任の感覚が私を腹立たせる。
なんだかんだいってもアメリカはイラク政策の現実的な見直しに向けて梶を切った。そこが自由の国アメリカの底力ではないかと思っている。翻っていまの日本とはどういう国なのか。中国と比べてもろくな外交能力もなく、自分で考える力を放棄してくだらない内輪もめに明け暮れ嘘で塗り固めたまま衰退の一途をたどる無能の国か。
そこまでは言い過ぎとしても、それでは無能な自分は何をすればいいのか、ということになる。できることはそれほど多くはない。私たちの生きてきた経験を証言として伝えること。私たちの生活する世界をもっとよく知ること。私は哲学にとりつかれていたが、存在に関する問題についてはこの年になって納得がいく答えを胸に秘めることができた。絶望せずに長く生きてはみるものである。生活の問題は今のところ先が見えずこれから翻弄されるだろうが、世間知らずなりになんか無意味に苦労して生きてきたような実感だけはあるから、人の役に立てない人生はちょっと空しいし、今まで生きてきた方向を簡単に変えるのは困難だけど間違っていたら何度でも修正しながら終わらない日々を過ごしていくしかないようだ。
2006-12-03 うつと頭痛

土日にかけていらない本を整理して売るか捨てるかつもりでいたがつい脱線してあまり進まない。
もともと血圧が高くストレスのせいかずっと頭痛がひどかったので、まじめに生活の改善を考えないといけないとは思っているが。テレビや雑誌などでくも膜下出血の話題が目立っていたので自分は大丈夫かとつい考えてしまったところ、竹熊さんが自分のブログで軽いながらも脳梗塞でダウンしたとのエントリを見つけ、私はストレスをためると出血するという体質なので(実際に入院したりした)、これは他人事ではないと思い生活の改善に向けて予防策を講じる必要を感じているが、うつで頭痛がひどくなることもあるようなので、面倒くさいことをはてなに書くのもセーブしていく予定。
一生独身で生活する可能性も含めて生活設計を考えるのはこの年だとしんどいが先延ばしにはできないし。まじめに妥協としての結婚の可能性も考えたほうがいいのだろうか(というものがどういうものかよくわからないのだが)。
読みたい本がここ最近やたらと増えた。その一方でCDをだんだん買わなくなってきている。
買ってしまってもう読まないだろう本を整理しようとするが、どうも一人でやっていると踏ん切りがつけにくい。
このへんは自分の宿題として購入。大庭氏の本は中島義道氏のように売れるわけでもなく、微妙に中途半端な感じで何から手をつけるのがいいか迷っていたので、まだきちんと読んでいないけれどこれが出たのは私にとっては幸いかもしれない。
あとは手帳術やライフハックのようなビジネス本を少々。マンガ関係は最近増えてきてけっこう苦しい。本が多すぎて身動きが取れないので、ここ3年くらいの雑誌は思い切って捨ててしまおうか。