2006-08-30 8月27日のエントリについて

id:Louisさんから紀伊国屋画廊でのトークショーについて貴重なレポートをいただきましたが、それと関連した私の27日の記載で、高橋真琴さんが交流のあった作家を横山まさみちさんとしていますが、メモを取っていなかったので確認せずにうっかり書いたのですが、佐藤まさあきさんだったんじゃないかとちょっと勘違いしているような気がします。貸本での活動時期的にも劇画工房の設立メンバーであった佐藤さんのほうがしっくりするし、お二人の名前でググると著名なマンガサイトである半魚文庫やまんぱらが上位に現れ、佐藤プロが出した貸本で高橋さんが活躍されていることからも、佐藤さんとの交流はたぶん有名なのでしょう。
高信太郎さんはセントラル文庫の話をされたりもしていましたが、あすなひろしのアシスタント以前にも私が記憶しているところで鈴原研一郎さん、石川球太さん、東浦美津夫さんといった作家のアシスタントをしていて、どうも鈴原研一郎さんも会場にいらっしゃったようなのですが、私が不勉強でお話しのきっかけもつかめないのでした。もう一人のあすなひろしである川本コオさんもいらっしゃいまして、高校時代からの友人であすなひろしのペンネームはデビューするまで最初は二人で共有していたようです。後にアシスタントもしており絵柄はやはり似ています。お姉さまから紹介されました。ちなみに井上コオさんではなく、「コミックmagazine」での活躍が知られており、かつて青林堂から「ブルーセックス」という単行本が出ておりました。貸本世代はまだまだ健在ですので、私はあまりきちんと知識をつけていませんが、まんだらけなどから当時の話はけっこう出ていると思われます。
あすなひろしの話題で最近思ったのですが、あれほど水野英子さんと似た絵を描いていたのに、70年代に入って劇画以降になると牧美也子さんと似ているような感じがしました(これも単なる思いつきのようですが)。女性劇画としてはつのだじろうさんとかもいたりして、周囲の環境がまだはっきりとわからないので何らかの影響関係があったかはまるでわかりませんが、もはや全く少女ではない女性をどう描くか、という意識が70年代の前半にあっただろう(今はほとんどないんじゃないでしょうか)という点で興味深いです。
2006-08-29 今日の「マンガの居場所」はオノ・ナツメの「萌え」

今日の毎日新聞夕刊の「マンガの居場所」はヤマダトモコさんが担当でいま話題のオノ・ナツメを採り上げています。この方もボーイズラブ出身だったか。
私はまだ作品は読んでいないのですが、中身はちょっとみたことがあって、あの表紙から受ける印象よりも以外とおとなしい感じが意外でした。あと興味深いのは初老の紳士、というのが「萌え」と言われるとそう思えてくるところ。そこで思わず「執事」だけでググってみましたよ。いやあ、いきなり上位に「執事喫茶」や「執事カフェ」がぞろぞろ出てきました。よしながふみにそういうのがあったのか。萌えおそるべし。
萌えの話は避けてきたんですけど、ちなみに私より上の世代の、大学のサークルではOBとして出会った1950年代生まれのオタク系の人たちというのは差別って何という感じの我が道を行く変人といった風情で群れておりました(ぜんぜん一匹狼でないところが重要)が、そこにゲームやコンピュータやメカへの偏愛はやたらとあれど萌えは見当たらず(かなりストレートにエロですね)、萌えのルーツにあると思われる「ネコ耳」はロリコンと並行して私と同じくらいの世代から、もっとけっこう下の世代になると、「メガネっ娘」の伝道師が現れ、ここで「萌え」という言葉が広まるという感じじゃないでしょうか。わたしの所属していたサークルはけっこう特殊なのかもしれませんが(同世代だとむしろ魔法少女に熱狂していた感じですけど)。
"執事萌え"でググると7000件を超え、執事と萌えの組み合わせで10万件を超えるので、少なくともメガネ男子と執事はすでに萌えで語られている、ということですね。私も年をとったわけですよ。
それでもなんか奇妙に思うのは「ツンデレ」で、デレデレというのは鼻の下を伸ばす、だらしない、といった意味で男に使う形容詞だと私は思うわけで、女の人にデレデレなんて言ったら張り倒されるだろうと思うわけですが(女子なら相手がいて「ベタベタ」とかでは。他になにか形容がありますか?)、このはてな界隈で「文化系女子」をめぐるトラブルがなんだかあったりしたわけで(萌えは避けてきたんで詳しいことはよく知りませんが。だいたい「文化系」って「文科系」とは違うなんか特殊な概念なのか)、そういう意味でもわたしはあまり「萌え」を使いたくないのでしたが、メガネ男子萌えする女子というのは見てみたい気がします。というか最近ハンカチ王子が話題なので、それは萌えのようなものがあるのかもしれませんが、要するにミーハーなのではと思ったりしますが。
ちょっと長くなってしまい今日の夕刊ですが遅くなりました。それではまた。
追記:はてなだから「文化系」女子の解説はちゃんとありましたね。えーと、文化系と体育会系、理科系で網羅できるでしょうか?
ちなみに新聞読んだあと久々に萌えつながりでikki買いました。あとメカビも載せますがAmazonのページで表紙を拡大して見てみると面白いです。「漢」に注目。
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/08/25
- メディア: 雑誌
2006-08-27 マンガを研究したってつまらなくなったりはしないのだけど

ここのサイトで書く前にはマンガを紹介することに専念する目的のブログを自分でインストールして運営しようとしていたのですが、マンガと関係ない話題を扱おうとして始めたこちらが、はてな界隈だとネタ出ししやすいこともあって中途半端な感じでまんがを扱うようになってしまいました。
「ぱふ」を出している雑草社が「コミック・ファン」という雑誌を出して、「マンガを研究する人々」の特集を組んだのはまだわりと最近のことで、研究ということにネガティブなイメージを持つ人が多いのかなと思いつつ、ここのサイトもそのへんで中途半端な感じがしないでもありません。
大衆向けの商品であるマンガはかつては読み捨てられるのが当たり前、というものであり、70年代に入ってからも原画を作家が人にあげてしまうことは全然珍しいことではありません。萩尾望都さんなんかも普通にやっていたわけで。
でまあ散逸してしまうのを防ぐためには図書館に所蔵しておかなければならない、そのためには研究者を育成するしかないというのが私の認識です。ファンは広くは読まないもので、その点は私も決して例外ではありません。また私自身は全く本業とマンガに関係がないのですが。
ただマンガ学会などもできて、今まではとても読めそうになかったものが読めるようなチャンスは広がった感じがします。最近は復刻がちょっとしたブームになっていますし。
紀伊国屋画廊で原画'(ダッシュ)展が開催されていますが、初日に京都精華大でこの原画ダッシュを進められている竹宮惠子先生と今回の展示の作者である高橋真琴さんによるちょっとしたレセプションがあり、運よく見ることができました。あすなひろしの作品出版を推進しているみなもと太郎さんと、あすなひろしのアシスタントだった高信太郎さん、あすな氏と交友のあったバロン吉元さんがトークに加わり、高橋真琴さんとは近所で交流のあったという横山まさみちさんの話題が出たりしました。検索するとわかりますが、バロン吉元さんは劇画の黎明期(といってもいいでしょうか。さいとうプロより後になります)に横山まさみちさんとともに横山プロを設立し(横みちプロと呼ばれたようです)、面白いのはたとえば藤原栄子さんが所属して少女まんがを出版していました。横山まさみちさんが描いた少女まんがは私も読んだことがあります。伝説的な作家がずいぶん訪れていたようでなんだかすごいことになっていましたが、高信太郎さんの回想録が出ることを期待して私の手に負えるものではないので特にここでレポートはしませんが、貸本マンガの研究は進んでいるほうだと思いますが表立って意識するマンガファンは少ないような感じがします。大衆文化の傾向として特定の世代で閉じてしまうのですね。
ちなみに今回の展示で注目して欲しいのは見開き向けの横長倍サイズの原稿が多く展示されていることで、「プチ・ラ」の原稿が2枚並んでいるのに特に注目して欲しいところ。横長の二つの原稿が一続きに構成されているらしく、原稿を見て折り込みになっているらしいとは思ったのですが、いったいどのように製本されたのか私は結局よくわかりませんでした。
来週の9月2日には朝日カルチャーセンターの新宿校で宮本大人さんが戦時下から手塚治虫までのマンガに関する講座を行います。日本のマンガ史研究において間違いなく第一人者として活躍されてきましたが、学問として大変きっちりとした研究を行っているぶん、その仕事の重要さは一般にはあまり知られていないといえるのでしょう。私がまだ論文の訓練をされていない学生が書く拙いレポートのようなものを書いてもマンガ学会の出版物に載ってしまうくらいで、そんな私が読んでもなんかイマイチだなあと思うようなマンガ研究本がいろんな出版社から出たりして(とはいえそれなりに発見があるところがマンガ読みの興味を惹く面はもちろんあるわけで、私がここに書いているのもそうした感じを意識しています)、常に研究の最先端を意識して、本当にきちんとした論文が書けるマンガ研究者はまだそんなにいないのかもしれません。そんなわけで今回の一般向けの公開講座は事前申し込みにちょっとした手続きが必要ですが(非会員でも入会金は必要ないが事前に受講料を振り込む必要がある)、戦時中のマンガ状況を知る上ではとても貴重な機会といえるでしょう。
追記(8/30)
高橋真琴さんと交流があった劇画家について、私が佐藤まさあきさんと横山まさみちさんと混同している可能性がありますので念のため記しておきます。バロンさんや、横山さんのご子息が会場にいらっしゃったりして、横山まさみちさんの少女まんがは少女クラブに載っていたりということがあったので、どなたか正確に知っておられる方がいましたら、コメントをいただければと思います。
hrhtm1970
2006/08/28 01:12
ミヤモトです。告知ありがとうございます。「本当にきちんとした論文が書ける」研究者かどうかは相当疑わしいのでなかなか論文が書けないんですが、とりあえずお見せしたい作品が、今は忘れられているものの中にたくさんあって、そういうものをお見せしながらお話しするのは楽しいものですから、今回のような講座は引き受けさせていただいております。lacoさんにもおいでいただけるのでしたら、うれしいです。
laco
2006/08/28 21:10
ミヤモトさん、こちらこそすでに発表されているいくつかの論文からマンガのもつ豊かさの広さを教えていただき感謝しております。すでに申し込みましたので万難を排して講座を受けに参ります。貴重でなかなか見ることのできない作品がたくさん見られそうなので、マンガをもっと深く知りそして楽しみたいという受講者の方と出会うきっかけにもなれば、と思います。
2006-08-17 最近の本

経済関係の本をちょっと読んでみた。
装丁がひと目見て岩波とわかるせいかAmazonでもユーザー書評が書かれていなかったが、明確な考え方に貫かれているので地味だがなかなか良い本だと思う。「ヤバい経済学」は売れてたら古本に落ちてこないかな。
Web2.0関係の本も買った。梅田本以外だとこの辺が理解を深めるのに役に立ちますか。
ちなみにP.F.ドラッカーの「ネクスト・ソサエティ」を古本屋で見つけて読んだら、
20世紀から刊行されているBusiness2.0という雑誌の名前が載っていて、
O'ReillyがWeb2.0を広めた関する論文は読んでいないが、
2.0というのはこのへんからすでにあるんかな。
と思ったらHotWiredで紹介されていた。1998年の、たぶんドットコムバブルが
始まる前に刊行されていた雑誌だ。
2006-08-13 いまコミケ中だったのか!
メールアドレスの移行をしてから古いアドレスを古いマシンに置いて来たのでしばらくチェックしてないんですが、そろそろみんなお盆休みに入ったみたいだなと思っていたら、この時期はコミケがあったはず。調べたら第70回じゃないですか。
冷蔵庫が壊れて一時実家に帰省しているし(通勤圏内なのであまり支障が出ません)、電話もつながらなかったり(留守電も掛け忘れたりチェックする癖がつかない)していて漫研OBのメーリングリストでも話題が出なかったこともあって(まあいい年だから本を作るのも大変だし)、あすなひろし関連も思えば何もしてないじゃないすか。
今年も時々体調崩して夏休み分の休日を先に取得してるんでもう夏休みでまとまった休日もとれませんが、彼女とか連れ合いもいないのに長期で休暇を取っても旅行の資金もろくにないので楽しくないし、コミケでも気分転換としてはいいような気はするなあ。みんな休みに入っているのでどこも混んでるからかえって映画とか見に行くよりいいかもしれない。
と書いているのがもう昼過ぎでいまさらなのですが。
■RSSリーダーが起動できない

先日インストールしたばかりのBlogBridgeがいきなり起動できません。Javaの問題だろうか。
Windowsのウイルスがたまに検出されて検疫されますが、マシンがMacなんで根本的な対策を立てていないというか、Macのセキュリティ・スイートでは駆除ができません。MacはUnixなので、Unixのほうの知識をつけないといかんかな。
■いっそ競馬も悪くないか

夏競馬なので馬がわかりませんが、ここ2年くらい競馬は全然観ていませんから(ギャンブルはやっぱり割に合わないとはじめて数ヶ月でやめまして、マージャンは賭けなければゲームとして面白いのにと思うタイプ)、ハーツクライのキングジョージ参戦を久々にYouTubeで見て、ディープインパクトも凱旋門賞に向けて日本を発ったニュースもあり、ちょっと夢を見れるかも知れません。
キングジョージは6頭立ての少頭数ながらハーツクライは3着で、とにかくスピードシンボリの記録は塗り替えたから出た意味はあったかな。勝馬のハリケーンランは初めてみましたがとんでもなく強そうです。昨年がディープ一色だったらしらけていたかもしれませんが年の暮れにかけてハーツクライが頭角を現したので(レースは観ていないのですけど)、凱旋門賞はちょっと期待してみたいです。
で夏競馬ですが今の時期だとそこそこの人の入りでちょっと遊びに行くにはいいような気もしますがハズレってこともあるかしら。
2006-08-12 iPodでFM放送を聞く

つい最近FMのプログラムを聴いてみたい機会があり、ちょうど実家に戻る時だったのでFMラジオなんてあったかな、と思ったんですが、聞いて見たらポータブルラジオがありました。ソニー製のモノラルですが。うちの親父は通信系の仕事をしていたので(自衛隊から通信メーカー。退職するまで特機とは知りませんでした)、いつなんのために買ったのかスタンダードのVR-120なんてハンディレシーバもありましたよ。説明書がないとよう使えへんわ。最近小型ラジオはビックカメラとかに行っても品揃えがさびしい限りなので、スタンダード社(八重洲無線と合併して社名がちょっと変わっているけど)製のレシーバなんていまや秋葉原でないと買えませんね。最近は通販か。
災害用のラジオを果たしてインターネットが代替できるのかそのへんの知見があまりなくて心許ないですが、とりあえず聞きたかったのはFMなので、iPodで聞ければいいのに、と思ったところ、純正アクセサリにFMラジオ機能がちゃんとついていました。
asin:B000E5ZOMA:detailこれってリモコンちゃうの?まあそうなんですがRadioと名前がついているのがミソ。接続するとFMラジオが項目にちゃんと加わるのでした。内蔵でなくしっかりオプションにしているあたり、他社製品よりよくできてるわ。SDオーディオとかコンビニで2500円くらいで売り出されたんでiPodの優位を超えるのはまだまだ難しいかもしれませんね。めったに聞かなくて移動中に聞く分にはこれで十分でしょう。あとリモコン経由だと音が悪くなるとAmazonのレビューにありますが、ヘッドホンだけ直接iPodのジャックにつないでも悪くなるのかな。
録音と外部バッテリもつけられるといいんですが、電池の減りが気になる以外はきちんとアンテナをつないだパソコンで予約録音できるほうがいいですね。FM放送はすでにエアチェックの役割は担っていないみたいですし。
iPod nano用のイヤホンとしては純正のLanyardと似ていますがオーディオ・テクニカ製のケースつきが本体に傷がつきにくく重宝していて(黒モデルもあるし)、nano用のケースにこれという決め手を持ったものがないのでなんだかんだ言って使っていますが、先のリモコンとは併用できません。
asin:B000FWGSBI:detail2006-08-10 MacOSXで使えるオープンソースのRSSリーダーを使ってみた
会社ではRSSリーダー使いまくりなのに自宅で使わなかったのはMacOSX用の使い勝手のよいリーダーがこれまで見つからなかったわけですが(Thunderbirdがありますがフィードを登録するのにドラッグ&ドロップが使えなかった)、会社で調べてみたらオープンソースで公開というのを見つけて、これがMacOSXにも対応しているというのでダウンロードしてみました。
http://journal.mycom.co.jp/news/2005/08/18/010.html
MacOSX専用でEnsembleとかWebPatrolなんてのもあるようですが、BlogBridgeはオープンソースのプロジェクトでJavaを用いて開発して、主要なデスクトップOSをサポートしています(WindowsはXPと書いてあるけど?)。
そういえばいままで画像をアップロードしたことがありませんでした。しかしこれ(画像のアップロード)なんとなく不思議な仕様だ...
インストールしてみるとと最初からおすすめのフィードがプリセットされているみたいなので(左端にGuidesというものがありますがOPMLがこれで区分けされる)選択してみましたが、海外のブログで面白いものがみられるでしょうか。
BlogBridgeの場合実際のサイトを読む場合はArticleをクリックするとWebブラウザ(safari)を開くので、アグリゲータというべきなのかな。フィードを収集してThunderbirdにOPMLをまとめてインポートしたらいいんじゃないかと思ってやってみたら全部のフィードをエクスポートしてしまったようで、Thunderbird側も起動時に読み込む設定にしてしまったので、インポートした途端にフィードが多すぎてThunderbirdがクラッシュしました。メールごと吹っ飛んだかとびびりましたがどうやら助かったかな。
これまでアンテナ以外はGoogle頼みだったので、これで情報ジャンキー化がますます進むかも、と思ったけど、いきなりトラブったので(Thunderbirdに作られた大量のフォルダーの削除が大変)ちょっと反省します。
■マンガを読むのつらくないか?

マンガ歴は4歳頃からで、そしてもう20年ぐらい脇目もふらず熱心に読んできましたが、ここ数年は雑誌を買っても時間がなくてちゃんと読んでいないんですね。古い名作も手に入らなかったりけっこう高価だったり(自分くらいの年だとこれが読みたかったとツボにはまってるんですが)、いまはとにかく量が多すぎて隠れた佳品とか探すのも苦労する感じで。YouTubeとか見てたら時間がどんどんつぶれるじゃないですか。ところがマンガはお金払わなくちゃ読めないって、これはYouTubeも間違っている(いまのままでは長続きしない)と思うけど、マンガのほうも読み方そのものが変わっていくようなことになる気がします。まだいったいどうなるのか想像もつかないけどね。
2006-08-06 風邪をひく(+前回の訂正)
金曜日の朝、のどが腫れただけでダウン。土曜日に耳鼻咽喉科で診てもらったら気管支までずっと腫れてますねということで風邪と判定。それにしても暑くてかなわんです。
前回の訂正で、ぱふの高河ゆんインタビューを読み直してみたのですが、「萌え」って特に出てこないですね。何を勘違いしたんでしょう。逆に読み飛ばしているのかな。ぼけているようですみません。
■私はかなりのポピュラー音楽中毒者ですがあまりエントリを書いていないのに気づきました

話は変わってポピュラー音楽研究の本をこの1ヶ月に2冊購入。
- 作者: キースニーガス, Keith Negus, 安田昌弘
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2004/03
- メディア: 単行本
後者における提起はマンガにもまさにあてはまり、ここのブログ自体、「愛着のディスクール」によって書かれていることは否めない。どうしてもその限りで私が今していることも研究未満と認めざるを得ません。データの整備がまだまだという点があるとは思うので偉そうに振る舞っていますけど。
マンガ研究やポピュラー文化一般の研究ということを考えるにはできるだけ研究の進んだ分野を参照する必要があるのだろうということでおすすめします。
ポップミュージックを研究してなんの意味があるの、とか思う人でも、内田裕也とはっぴいえんどをめぐる「日本語ロック論争」についての論考など、けっこうとっつきやすいとともに考えさせられることが多いのではないでしょうか。
2006-08-03 最近のマンガ関連の本

ぱふの9月号。「C翼とはなんだったのか?」の第一回で高河ゆんのインタビュー。
- 出版社/メーカー: 雑草社
- 発売日: 2006/07/29
- メディア: 雑誌
なにか貴重な発言がないかと思ったが、ざっと読んだ限りではあまりにも当事者過ぎてそれがどういう現象だったのかと外側から見るような視点はあまり感じられなかった。
ただ高河ゆんが萌えという言葉を使っているのは面白い。萌えの起源を、もしも高河ゆんも会員だった車田正美の神輪会のあたりにあると大胆というかいいかげんに仮定してみると、燃えがいつしか萌えになった説で説明できないかとふと思ったがやはりちょっと無理があるか。
いろいろと興味深いところは数多くあるが、一方でイマイチ感もある。もっと踏み込める状況になっていると思うのだけど。
現在、マンガ研究は誰に考えていたことを先に描かれてしまうか、というところがあって、単独の著者でまとまった本が出るのはとりあえずよい状況かも、と思う。
松本充代の新刊が出たので驚く。収録作は新作だろうか?
80年代のガロで数多くの作品を描いていた伝説的な女性作家だが、フィール・ヤングあたりの作家の作風は松本と内田春菊の活躍を抜きに語れないくらいのポジションにいた作家ではないか。
紡木たくを知っていても松本充代を知らなければ80年代の少女まんがシーンは決して把握できない。もし松本充代を知らないなら青林堂から出ていた数多くの作品集を、一つでいいから読まねばならないだろう。