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2003-12-11 ほんっとうに久々 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

体調を崩してしばらく寝込む日々。そこでわかったのはインターネット依存が精神的に悪影響を及ぼしているということだ。サーフしはじめると終わらない。脱2ちゃんねる(といっても競馬板を見に行くくらいなのだが、週末は祭りになって読むだけで時間が食われる)を目標にWikiBlogを立てたのだが、ヘボ文章でも書くのにはけっこう時間がかかってしまい平日だと更新できない。けっこう大企業勤務なので仕事中に息抜きというわけにもいかない(メーリングリストなんかを見ると仕事場からアクセスする人が多いが、社外にアクセスする場合にはプロキシもかますしその気になればログだってとれるのだから友達にメールを送るくらいならともかく業務に関係ないWebページを見に行く気にはなれない)。

じゃあいまなぜ書いているかというと、たまたま更新のキーワードマンガ」の1位が泉昌之、3位がさべあのま、10位が紺野キタだったからだ。ちょっと身内のメーリングリストで久住昌之+谷口ジローの「孤独のグルメ」が話題になって、つい先日私は泉昌之の「かっこいいスキヤキ」を古本屋に探しに行ったら300円でサイン本が手に入ってしまった。「孤独のグルメ」は8年くらい前にPANJAという雑誌に連載されていて、この連載は楽しみだったのだけど、すっかりどんな食べ物が出てきたか忘れていた。本になっていたのも知らず、文庫で買ってきたが、覚えていないことに愕然としてしまった。でもやはりこれは名作だ。サイレントでただ歩くだけのマンガ「歩くひと」が賞賛されたとき、某評論家が読者が谷口ブランドに惑わされているだけの駄作といっていたが、その路線を継いだ「孤独のグルメ」はグルメマンガの最高峰として今年イタリア語に翻訳されたらしい。マンガ評論家を名乗りながら自分の理解の範囲を超えたものをこれはマンガでないと主観的に断定する人が多いのは困ったものだ。さべあのまの「シングル・ピジョン」はもう10年近く昔に三軒茶屋古本マンガ専門店で2500円くらいで手に入れた。手にはいるとは思わなかったので学漫のOBだった私は帰り際に部室に見せびらかしに行ったのだが、若い後輩たちはもうさべあのまの存在さえ知らなかったと見え、非常に落胆したことを覚えている。紺野キタ同人誌界では羽海野チカと並んで有名だが、商業誌の世界では偕成社やポプラ社など絵本系の出版社などから本を出して地道に活動している。個人的に非常に好きな作家だ。たまたま今日は帰りがけにコミックブンブンの創刊号を買ってみることにしたのだが、ポプラ社が児童向けコミックに参入したのはちょっと驚きではある。福音館の「おおきなポケット」という先例はあるものの、「おおきなポケット」は表向きにはコミック雑誌じゃないし、マンガへのアプローチはあくまでも絵本の会社ならではのものだったから、プレコミックと銘打ってもフォーマットは完全にコミック雑誌である本を出したことはそれなりに歴史的な事件といえるように思う。

onanieonanie 2003/12/12 08:51 さべあのまの「シングル・ピジョン」、うらやましいです。