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イスラエル軍、ガザ市包囲 死者930人に

2009年1月13日20時15分

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 【エルサレム=井上道夫】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃は13日も続いた。先月27日の攻撃開始からの死者数は、AFP通信によると930人、負傷者は4200人に達した。

 イスラエル軍は、「テロリストが爆弾を仕掛けていた」として、ガザ最大の人口密集地、ガザ市周辺を空爆。また「テロリストがイスラエル軍攻撃のために集まっていた」としてホテルやモスクなどを標的に、13日午前までにガザ全土で60カ所以上を空爆した。

 ガザからの情報によると、ハマスもイスラエル軍の地上部隊を狙い、迫撃砲や対戦車砲で応戦。銃撃戦も起きた。

 イスラエル軍はハマスの拠点が温存されているガザ市を包囲。周辺部を攻撃し、市街戦に向けた準備を整え、ハマスに圧力をかけている。だが、市街戦に突入すれば多くのガザ市民を戦闘に巻き込むほか、自軍の兵士も危険にさらすため、イスラエル政府は難しい判断を迫られている。

 停戦を模索するエジプト政府とハマスとの協議は13日もカイロで続いている。ハマスのハニヤ首相は12日のテレビ演説で「停戦に向けたどんな発案にも責任をもって応じる用意がある」と述べた。ただ、パレスチナ筋によるとハマスの在外指導部は強硬姿勢を崩していない。

 一方、ヨルダン国境に近いイスラエル南部の砂漠地帯で13日、国境警備にあたるイスラエル警官に向けてヨルダン側から銃撃があった。イスラエル軍放送によると、ヨルダン軍は自軍の発砲を否定しているという。

 12日にはシリアと係争中のゴラン高原でイスラエル軍に向けて銃撃があり、軍車両が損傷。8日にもレバノン南部からロケット弾攻撃があり、老人介護施設にいた3人が負傷。いずれも、イスラエル軍に反発するパレスチナ勢力による犯行とみられている。

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