進出協定書を交わし、握手するワールドファームの幕内進会長(中央)、上野裕志社長(左隣)と(会長の右から)広瀬勝貞知事、牧剛尓竹田市長ら関係者=13日午前、県庁
加工用野菜の生産、販売を営む農業生産法人ワールドファーム(茨城県、上野裕志社長)が十三日、竹田市への野菜栽培農場開設を表明した。進出協定の調印式が県庁であり、広瀬勝貞知事を立会人に上野社長と牧剛尓竹田市長が協定書を交わした。
計画によると、同市荻町菅生など十数カ所に散在する既存農地十ヘクタールをそのまま利用し、今月中に開設。加工用のホウレンソウと小松菜などを栽培する。来年度には直営、契約栽培農場をあわせ、約百ヘクタールまで拡大する予定。
同社の幕内進会長によると、最大で約六億円かけて研修施設や加工工場を建設し、生産から販売までの一貫体制を構築するという。当初は人員十人ほどでスタート。地元から優先的に雇用する方針で、研修を通じて野菜栽培のプロとして育成する。
年間約千トンの冷凍ホウレンソウの生産を目指しており、二〇一〇年六月期の売上高は四億五千万円が目標。幕内会長は「会社設立から九年を経て自信ができた。農家の人と一体になって農作物を作り、地域活性化のお手伝いをしたい」と述べた。
ワールドファームは二〇〇〇年設立。茨城、熊本両県に直営農場を所有し、カット野菜や冷凍加工用野菜などを生産している。〇八年六月期の売上高は三億三千六百万円。
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