松山放送局

2009年1月13日 12時55分更新

別子の産業遺産を登録文化財に


かつて世界有数の銅山として栄えた新居浜市の別子銅山ゆかりの施設、「山根精錬所跡」の煙突が、今月中にも、国の登録有形文化財に申請されることになりました。

昭和48年に閉山した新居浜市の別子銅山は、280年あまりにわたって銅の採掘が行われていたところで、現在でも坑道跡や発電所跡など産業遺産と呼ばれる施設が数多く残されています。

新居浜市は、このうち、新居浜市南部にある住友林業が所有していた「山根精錬所跡」の煙突とその周辺の土地を去年11月に新居浜市が所有している広さおよそ10点7ヘクタールの山林と交換し、今月中にも、煙突を国の登録有形文化財として申請することになりました。

この煙突は、明治21年に造られたもので、高さがおよそ18メートルのレンガ造りになっていて、地元の人にとって、身近にある別子銅山の貴重な遺産として親しまれています。

新居浜市では、登録有形文化財の申請とあわせて、煙突やその周辺の調査を行って必要な箇所には補修を行い、煙突の保存に向け取り組んでいきたいとしています。