面接テクニック
という記事を読んだのだけど、どうなんだろう。
会社での採用活動で面接するのはもちろん、最近は会社と関係無く学生さんにアドバイスすることも増えてきたんだけど、そもそも学生さんって全く面接で何を見られてるかわかって無いから、嘘や誇張をするにしてもするべきポイントを間違えていることがほとんどなので、その化けの皮をはがすのなんて非常に簡単なものだと思う。
今まで話した学生さんのことを考えると、「それがどうすごいの?」もそうだけど、「楽しかった?へえ、そんなことが楽しいんだ」とか聞いたら大抵の場合全部見えてしまう気がする。
ただ、この方法の問題点はハードルが高すぎること。多分ちゃんと受け答えできる人ってそんなにいないから、ある程度の人数採用したい会社だったらやってられないはず。
それに、面接官側のことを考えてみても、結局ほとんどの企業で面接官をしている人って面接のプロじゃ無いんだよね。本質的なところの質問ができる人はほとんどいない。だから、何を聞いていいかわからない。分からないから、マニュアル的なことをまず聞く。実は学生側と五十歩百歩のことをしてたりする。
学生さんは面接官が聞きたくも無いのに他に質問すること無いから聞いているのだなんて全く思いもよらないから、真面目に答えてディスコミュニケーションを発生させてしまう。結果、面接官も退屈して、どう差があるか分からない学生さんを頭を抱えながらいい加減な基準で選ぶ羽目になる。
だらだら書いてしまったけど、結局「就職活動の面接」の形がいびつ(というか錯覚と誤解の上に成立しているもの)なんじゃないかと思うのですよ。大抵の仕事はそれ相応の基本的な能力がある人なら誰でもできるはずだし、誰でもできるような仕事にブレイクダウンするのが経営者の役割であるはず。
つまり、本来であれば「まじめで(悪いことはしなさそうで)仲良くできそうなら誰でもいい。その中で、できるだけ要領がいい人がいい。」というだけのことのはずなんだ。
スキルが必要な仕事なら突っ込んだ話聞けば済むことだし(うちだったら、開発者の採用はバイトでも「どんなものを作ったことがあるか」聞いて、イマイチ要領を得なかったらその場でソースを書いてもらう事にしている)。
専門職じゃなければ、どうせいい加減な基準でしか選べないんだから、双方最初からそのことを踏まえて面接に臨んだ方がHappyなんじゃないか。
そう考えると、今の一般的な面接やグループディスカッションというのがそんなに効率のいい方法だとは思えないんだよなあ。
・・・とはいっても、大きな会社・古い会社だったら仕組み改善するの大変そう。
かといってうちみたいなベンチャー企業だと余裕が無いから、「コミュニケーションが全然出来なくて、空気も読めず、緊張に際してパニックになってしまうけれども、特定領域で天才的な才能を発揮する人物」の方がwelcomeなんだよねえ。それじゃ会社成長させられないから、どうにか変えていかなきゃならないとは思っているものの。
うーん。