【デトロイト(米ミシガン州)斉藤信宏】トヨタ自動車は12日、北米国際自動車ショーで、今年春から日米で発売される新型ハイブリッド車「プリウス」を発表した。従来のモデルに比べて一段と燃費効率が向上しており、ガソリン1リットルで約21キロの走行が可能になったという。北米トヨタ販売のボブ・カーター副社長は「世界で最も低燃費の自動車が完成した」と強調。最初の1年間で18万台の販売目標を掲げた。
新型プリウスはニッケル水素電池を搭載しており、エンジンの排気量は1800CC。燃費の向上に加えて、屋根には太陽光発電パネルを設置することが可能で、夏場にエンジンを止めた状態でもエアコンが使用できるのが特長。
プリウスは97年の販売開始以来、これまでに40カ国以上で販売され、08年末時点での累積販売台数は約120万台に達している。08年の販売台数は約16万台だった。
3代目モデルとなる新型プリウスは、5月中旬からの日本での販売を皮切りに世界80カ国で販売が予定されている。トヨタは10年代のできるだけ早い時期にハイブリッド車を10車種まで拡大する目標を掲げており、10年には世界で40万台のハイブリッド車販売を目指している。
毎日新聞 2009年1月13日 10時17分(最終更新 1月13日 10時25分)