2009年1月12日 20時1分更新
認知症になった家族とどう向きあえばいいかなどをテーマに福祉の専門家などが現状と課題について報告する講演会が岡山市で開かれています。
講演会は認知症についての啓発活動などを行っている岡山市のNPO法人、「ライフサポート」が開き、会場の岡山コンベンションセンターにはおよそ200人が集まりました。
このなかで川崎医療福祉大学大学院の武田則明教授は100歳になる自らの母親をいまも介護している経験をもとに講演し、認知症の人たちが過去や夢の中の出来事を現実のこととして捉えがちなことを理解する必要があると訴えました。
そのうえで武田教授は症状の変化に一喜一憂するのではなく認知症の人自身の生活の質の向上や幸せを最優先に考えてもらいたいと強調しました。
主催者によりますと認知症の人を抱える家族はコミュニケーションが思うようにとれず思い悩むケースが多いということで、今後もこうした講演会を通じて情報の提供や交流などに役立てたいとしています。