成人の日の12日、県内は、日中の気温が、平年より5度前後低い、厳しい寒さとなりました。そんな中、宮崎市の青島神社では、この寒さに負けず、新春恒例の裸まいりが勇壮に行われました。お百度参り10回分のご利益があるとされる、青島神社の裸まいり。年々参加者が増え、今年は、3歳の女の子から、71歳の男性まで、これまでで最も多い368人が、みそぎに参加しました。男性は、白いふんどし一丁、そして、女性は、白いジュバン姿で、まず、神社の前の海でみそぎをして、身を清めます。寒風が吹きつける中、参加者たちは、この後、全員で青島神社に参拝し、今年1年の無病息災を祈願しました。そして、再び海の中へ・・・。(参加者は)「元気で健やかに晩酌がうまく飲めるように頑張ります」「絶対幸せになります」「今年こそは結婚したいです」最後にもう一度、参加者が水を勢い良くかぶると、観光客からも歓声が上がり、青島は、活気あふれる一日となりました。
県内では、1万2000人余りが新成人となり、大人の仲間入りをしました。「成人の日」の12日、宮崎市では成人式が行われ、若者たちが誓いを新たにしました。今年の成人式は、新成人が式に出席しやすいようにと、正月休みなどに行う傾向が一層強まり、12日に成人式が行われたのは、県内では、宮崎市の一部の地区のみとなりました。このうち、宮崎西中学校区の成人式には、新成人約160人が出席し、まず、後輩にあたる中学2年の黒木あゆみさんが、「私たちも、きょうの皆さんのように、立派な成人になれるよう頑張ります。」と、お祝いの言葉を送りました。これに対し、新成人を代表して、中武義貴さんと杉田有美さんが、誓いの言葉を述べました。(中武義貴さん&杉田有美さん)「本日、大人としての第一歩を歩み始めました。とてもうれしい半面、不安でいっぱいの心境です」「今、社会が私たちに望んでいるものは何かをはっきりと認識し、それに向かって慎重にかつ責任を持って行動し、後悔のない人生を送っていきたいと思います」少子化の影響で、県内の新成人の数も年々減り続け、今年の新成人は、1万2千87人と、去年に比べ、500人少なくなっています。
宮崎神宮で行われた古式ゆたかな成人式です。平安時代から江戸時代にかけては、今よりも若い年齢で大人の仲間入りをしていて、現在の成人式にあたる、「元服」の儀式で祝う習慣がありました。12日は、ことし数え年で15歳という市内の中学生、男女4人が、元服式に臨みました。式では、まず、男子の前髪を切り落として、烏帽子をかぶせる「加冠の儀」が行われました。また、女子は、十二単に、「裳」と言われる布を腰にまとう、「着裳の儀」に臨んでいました。4人は、「大きな希望を胸に、社会、人類のために奉仕していきたい」と、神前に誓っていました。(参加した中学生は)「受験があるので、勉強を頑張ろうかなと。色々チャレンジしたい」「まだ、子供の心があるので、これからしっかり大人としての心を形成したい」式が進むにつれて、中学生たちは、より引き締まった表情へと変わり、気持ちの上では、大人の仲間入りを果たしていました。
連休でにぎわう宮崎市のフェニックス動物園では、新成人と、その同伴者が入場無料となりました。園内では、休日をゆっくりと過ごす新成人の姿も見られました。(新成人)「これからは色んなことにチャレンジしていきたいです」「息子が生まれてきたばかっりなんで、これから(家族)3人で頑張っていきたいと思います」ところで、動物園では、ミゼットポニーのハニーちゃんが、20歳で12日を迎えました。ミゼットポニーの平均的な寿命は25歳で、人間の歳に換算すると、ハニーちゃんは、おばあちゃんということになります。このほか、約300羽飼育されているチリフラミンゴの中にも、10羽ほどが、20歳を迎えるということで、お祝いムード漂う動物園の一日となりました。
五ヶ瀬町では、12日、「九州四県スキー大会」が開かれました。山間部は、吹雪のコンディションとなりましたが、選手たちは、熱い戦いを繰り広げました。この大会は、宮崎と熊本、それに、鹿児島と大分の九州4県のスキー連盟が、合同で開いたもので、五ヶ瀬ハイランドスキー場を会場に、約90人のスキーヤーが出場しました。「大回転競技」は、中学生の部から成年男子の部まで男女別に争われ、最低気温が氷点下11度5分と冷え込み、競技中も、吹雪の悪コンディションの中、選手たちが熱戦を繰り広げました。大会は、国体の予選も兼ねていて、今回の結果が、各県の代表選考の参考となります。
12日午後2時50分ごろ、宮崎市高岡町五町の自営業、谷山三夫さんの自宅兼作業所から火が出て、2階建ての建物1棟、約115平方メートルを全焼しました。谷山さんは、妻と次男の3人暮らしですが、出火当時、全員外出していたため、けが人などはありませんでした。現在、警察と消防で出火原因を調べています。
照葉樹林をテーマにした研究フォーラムが、綾町で開かれました。これは、綾の照葉樹林の復元プロジェクトに取り組んでいる「てるはの森の会」が、森林に関心を持ってもらおうと、開いたもので、12日は、専門家4人の研究発表がありました。このうち、植物生態学が専門で、兵庫県立大学の服部保教授は、綾の照葉樹林について、森を構成する植物が、100平方メートルあたり、56種類にも上るという調査結果を報告し、沖縄の西表島と同じくらい、多様性が高いと強調しました。会場には、地元の住民など、約80人が訪れ、身近な自然を題材にした研究成果に、熱心に聞き入っていました。
日南市で、親子ふれあいキッズサッカーフェスティバルが開かれました。12日は、3歳から10歳までの子供たち、約150人と、保護者らが参加し、ペットボトルをめがけてボールをけったり、ユニークなサッカーパットゴルフなどに挑戦しました。また、ミニゲームでは、子供たちがシュートを決めるたびに、親子で大喜びする姿が見られました。
社会に貢献しようと、都城市の美術グループのチャリティー作品展が、開かれています。チャリティー作品展を開いているのは、都城市を中心とした美術愛好家グループ「城美会」で、会場の都城大丸センターモールには、会員27人の絵画や紙粘土の作品など、約180点が展示、販売されています。このうち、城美会の会長を務める漆木弥生さんの作品、「夜空に奏でる愛のメロディー」は、星空の元で笛を吹く天使の様子を、独特の世界観で描いています。このチャリティー作品展、都城大丸センターモールで1月15日まで開かれ、収益金は、市の社会福祉協議会や児童養護施設などに、全額寄付されるということです。