*アジア経済論  (前期) 
720教室 4限(16:20-17:50)   

授業科目名

アジア経済論

担当者

康上賢淑

開校学期
単位

前期
2単位

年次配当3・4

テーマ

アジア主導の世界経済を考える

要   旨


20世紀後半の世界経済は,アメリカ主導のグローバリゼーションであった。しかし,それは世界を平和に導いたとは言い難い。貧困問題,文化・宗教による摩擦,世界資源の配分紛争による不安定要素は21世紀に「遺産」として残されている。そのなかに生きるアジアは,いかにしてアメリカ的主導を超え,新たな世界経済の秩序をつくるかは,今後の最大の課題である。ハイテク・情報産業の発展は,アジア諸国(世界7割人口)の企業活動の国際化に最も良い環境を与えている。それと同時に,アジアの企業,人材,商品は世界のどこでも認められる時期がすでに来ている。本講義では,アジア経済の基礎理論をその社会の実態と関連して検討し,「アジアを見る眼」,「地球人」の思考力の養成に焦点をおきたい。

計 画

講 義 内 容

  月 日
1 第1章  東アジア経済 4/10
2 第2章  対外指向的発展戦略の成果と限界 17
3 第3章 韓国型圧縮成長モデルの功罪   24
4

*討論  (ビデオ)  

5/8
5 第4章   台湾の中小企業主導モデル   15
6 第5章   マレーシアの外国人直接投資(FDI)主導モデル 22
7 第6章   東アジア先発新興工業国の産業連関効果の比較動学  29
8   
      中間テスト(A4,横書き,2000字程度)持ち込み自由
       
6/5
9 第7章    東アジア通貨危機と構造改革    12
10 第8章    東アジア経済、日本と中国 19
11 第9章    東アジア経済の未来 参考資料  26
12

*討論  21世紀のアジア主導の世界経済は可能か (ビデオ) 資料

 7/3
13   本日休講 (→7月22日に補講)         10
14 前期 期末テスト(A4,横書き,2000字程度)持ち込み自由 17
 特別講演会へ出席しましょう      補講日 22

使用教材


安忠榮『現代東アジア経済論』岩波書店

参考書(語順):

北原淳・西澤信善『アジア経済論』ミネルヴァ書房 2004年
末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会 2000年
中村哲編著『東アジア近代経済の形成と発展』日本評論社 2005,2006,2007年
原洋之介『現代アジア経済論』岩波書店 2001年
平川均・石川 幸一『新・東アジア経済論』ミネルヴァ書房 2003年   

成績評価

積極的な態度と議論30点+中間テスト30点+最終試験40点(総合的評価を原則とする)

その他

授業中の質問・討論を大歓迎