西日本新聞

「反ユダヤ」暴力 仏で頻発 イスラエルの侵攻きっかけ 移民社会 人種対立に懸念

2009年1月13日 00:30 カテゴリー:アジア・世界

 【パリ12日高木昭彦】イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ攻撃が始まって以降、フランスでユダヤ教シナゴーグ(礼拝所)やユダヤ人に対する暴力が相次いでいる。イスラエル、パレスチナ双方を支持する大規模デモも激しさを増す。中東の「敵意」が移民社会に持ち込まれ、人種対立をあおっており、懸念が高まっている。

 パリ北郊外のサンドニで11日夜、シナゴーグに火炎瓶が投げ込まれた。シナゴーグに被害はなかったが、同じ建物内で隣接するユダヤ料理店の窓ガラスが割れ、壁が焦げた。南部トゥールーズでは今月5日夜、シナゴーグに火炎瓶を積んだ乗用車が突入して炎上した。現場近くには火炎瓶を積んだ別の車もあり、連続攻撃を計画していた可能性もある。

 また、パリ郊外の中学校では5日、4人の男子生徒が同級生のユダヤ人女子生徒を「汚いユダヤ人」「おまえの仲間がガザでやっていることが気に入らない」などとののしり、足をけってけがを負わせたとして、警察の取り調べを受けた。

 こうした行為にフランスのユダヤ教、キリスト教、イスラム教の各指導者は足並みをそろえて批判声明を発表。サルコジ大統領は「中東の紛争を社会の対立をあおる暴力に結び付けることは断じて許さない」と述べ、徹底捜査と厳罰対応を命じている。

=2009/01/13付 西日本新聞朝刊=

おすすめ情報【PR】
第45回衆議院議員選挙特集
次期衆院選
おすすめ情報【PR】
天気・交通情報
九州・山口の天気 福岡の天気 佐賀の天気 大分の天気 長崎の天気 熊本の天気 宮崎の天気 鹿児島の天気 九州・山口の天気 交通情報
九州のりものinfo.com
特集記事
次期衆院選 次期衆院選
【連載】辺境から 「政治」を問う
消費者ニュース 消費者News 値上げ↑値下げ↓
食料品酒類交通生活その他
食卓の向こう側 食卓の向こう側
イベント関連記事食卓連載
わたしたちの九州 わたしたちの九州
第12部 集落力
西日本新聞の本 BOOK・西日本新聞の本
ネット書店ランキング九州の本
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

五代目当主の道楽醤油  (高田食品工業・福岡県)

「五代目当主の道楽醤油」 醤油としては変わった名前ですねー~~~ヾ(^∇^) ヤマタカ醤油が昨年発売を始めた新商品です。...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ