2009年1月6日 19時12分
人口10万人当たりの自殺者数や人口1000人当たりの死者数は全国最多。高卒男性の初月給は全国最低--。秋田県は、都道府県別で「ワースト1~3位」の各種統計を公表した。題して「県が乗り越えるべき指標」。全国上位の事例をまとめて公表するケースはよくあるが、悪い指標を明示するのは全国的にも珍しいという。
挙げられた37項目のうち、“最悪”だったのは▽人口増加率(マイナス1.02%)▽人口1000人当たりの年間婚姻数(4.0組)▽人口10万人当たりの脳血管疾患による死者数(175.6人)--など14項目。
特に、従業員1人当たりの製造品出荷額は全国平均の半分、10万人当たりの生活習慣病による死者数は全国平均の515.3人を200人近く上回った。一方で、住宅地の平均価格(1平方メートル2万200円)のように、一概に「ワースト」とは言えない数字もある。
作成した県調査統計課は「県も対策に取り組んでおり、みんなで克服に向けて頑張ろうという意味で、あえて紹介した」と説明している。【馬場直子】
▽秋田市在住の詩人・エッセイストのあゆかわのぼるさんの話 想像通りが7割、目を回してしまったのが3割。県民性から言えば、心が沈み込んでしまわないか心配だが、これはまずいとみんなが上を向くようになったら秋田も変わるのではないか。