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●06/07/26 死について

 生まれてくるものには必ず死がある。これは有性生物の宿命だ。(単細胞の無性生殖は単に分裂するだけであるから、理屈的には死が無いというが) ・・・となると、必然的に人間だれしも生きている間に自由奔放・やりたい放題が得という考え方が導かれてくる。禁欲的に品行方正に生きた方が良い。という結論にはならない。

 道徳はどこから発生するのか、ここで宗教を持ち出すのは短絡的すぎる。・・・他人の幸福や迷惑まで配慮できるかどうかが分かれ目となる。それ以外は無い。

 同じ宗教でも、ヒンズー教やマヤ・インカでは「いけにえ」の風習がある。「身体は滅びても霊魂は残る」という考え方に立てば「生き物を何度殺してもかまわない」という結論に到達する。すなわち輪廻転生や復活である。宗教という名のブラックボックスを利用して都合の良い結論を導くのは、自ら論理の破綻を認めることでもある。

生を受けたものは・・・
梅雨を楽しむ 老いは誰にでも

●06/07/25 沢に限る

 やはり夏は沢に限る。ただしオロロ(イヨシロオビアブ)が飛び交う以前に、他へ転進する必要がある。五箇山のごく小さな沢ではあるが、長引く梅雨の影響で今までに無く難儀した。(腰まで水に浸かる気になれば、どうってことはないが・・・)今年の春の豪雪により桂湖の鉄製吊り橋が倒壊し、大笠山方面が不通になっているのも痛い。


●06/07/24 晴耕雨読、その3

 養老猛著『超バカの壁』新潮社、平易に書かれており分かりやすい内容となっている。前著『バカの壁』新潮社では細部に科学的な間違いが多く、ともすると袋小路へ追いやられるような、奇をてらった内容の本であったが、これは安心して読める。ちなみに両方とも心理学の「ジョハリの窓」を理解しておれば、たわいのない内容である。

 一言でいえば「ものごとを一面的な見方だけで理解するな!」ということであろうか。


●06/07/23 晴耕雨読、その2

 久保田競著『バカはなおせる』アスキー、最先端の脳科学の研究成果に基いて書かれており、結論としては「楽しいことをやれ」となっている。養老猛著『バカの壁』新潮社の間違いや不安が払拭される。

 ある意味、仏教の「中道」と共通する対処方法である。難行苦行が体(脳)に良いわけではない。年取ってからでも新しいことにチャレンジするのは脳(体)を活性化する意味で非常に効果的である。など、全体を通して常識的な結論となっている。また、脳と体とは不可分であることも示している。

 ※「中道」とは右でも左でもなくチャランポランという意味ではなくて、右でも左でも良い。すなわち「こだわらない」「執着しない」の意。


●06/07/22 晴耕雨読、その1

 梅雨前線が猛威を奮い全国各地で土砂災害が多発している。こんな時は家でおとなしく読書でもしているに限る。ひろさちや著『ブッダは何を教えたのか』日本文芸社を読んだが分かりにくい。世界の四大宗教の一つ、数千年の歴史のある「仏教」が薄っぺらな新書本一冊で理解できるとは思わないが、それにしても分かりにくい。

 要するにゴータマ・ブッタの教えは「中道」⇒「一音教」⇒「縁起」⇒「空」ということになろうか?言葉を変えれば「苦を苦にしない」あるいは「問題にしない」ということになる。ところがこの本の最後は「いま現在を大切に生きる」と勝手に結論付けている。

 星をたよりに砂漠を渡ること(方便)と、過去・未来にとらわれず今だけを考えて生きる(彷徨・漂流する)こととは、全く正反対のことを指す。結局、支離滅裂か? 受け取る人によって十人十色の解釈が可能・・・? だから宗教は難しい。中村元著『ゴータマ・ブッダ釈尊伝』法蔵館を要約したような内容の本だった。 


●06/07/ 

 養老猛著『超バカの壁』・『死の壁』新潮社


●06/07/16 山ヒル ??

 下の写真は新潟県・村上市近くの「光兎山」から下山した時に、駐車場で払い落としたもので、どうも「山ヒル」らしい。延びた時には3センチくらいの長さになる。北アルプスでは見掛けたことが無かったのに、今では「東北地方」の山へも侵出しているのか?

山ヒル?
光兎山(関川村) 姥石

●06/07/15 山菜取り

 梅雨の合間を縫って、GPSの性能確認と沢登りと山菜採りを兼ねて近くの山へ出掛けた。しかし、登山道の脇でウワバミソウ(ヨシ菜orミズ菜or片葉)の大群落を発見し、沢へ行く必要がなくなってしまった??

 今回の収穫は、登山道に設置してある「○○合目、標高○○m」があまり当てにならない事、GPSは密生した杉林(植林)では衛星の電波が受信しずらいこと、DIYで見付けた「折り畳み式の鎌」が軽くて使い易いこと・・・などが分かったことだろう。(ただしGPSの標高表示も±10〜20mの誤差があるといわれている)

杉林 GPSは密生した杉林が苦手
ウワバミソウ ウワバミソウ
折畳式の鎌 ??

●06/07/13 沢登りとGPS

 沢登りにGPSが使用可能なものか、近くの沢へ性能確認に出掛けた。「イワナ釣り」でも入れるような、ごく簡単な沢の場合には特に支障はなさそうだ。GPS本体はポリ袋に入れてザックにしまい、外部アンテナを「かつぎ紐」の肩の部分にテーピングで固定した。

 さすがに沢の中では受信衛星の配置が悪く、±12メートルくらいの誤差になった。ただし1/2.5万の地図では25メートルが1ミリに相当することから、±12メートルは地図上では約0.5ミリの誤差を指すことになり、実用上ほとんど支障が無いことが分かる。

ホトトギス
GPSの外部アンテナ

●06/07/12 散歩…

 梅雨空の下、スッタニパータの「犀の角」のように、唯独りドライブに出掛けた。しかし・・・やはり、何だか空しい? 人間は本来、ワイワイ・ガヤガヤが好きなんだろう。。だからこそ「犀の角」の章の意味があるといえる。

西勝寺
トチの実 ドクウツギ
休耕田

●06/07/11 石転び沢

 


●06/07/10 山岳遭難の統計

 全国の山岳遭難発生状況を警察庁の平成17年度のデーターに基づき差し替えた。⇒遭難発生状況(全国)

 全国の山岳遭難者(山菜採りなど含む)は1,684名(1,382件)、その内死者行方不明者は273名となり、発生件数・遭難者・死者行方不明者ともに統計史上過去最多となった。


●06/07/09 全国山岳遭難対策協議会

 来年度は富山県で開催されることが決まっているので、下見も兼ねて静岡市で開催された「全国山岳遭難対策協議会」に出席した。非常に良い発表や討議がなされたが、長距離ドライブの疲れもあって、あまり頭に入らなかった。

 利害関係があるせいか大日岳遭難訴訟の件は一切話題に上らなかったし、道迷い遭難がトップだというのにGPSの利用方法についてもほとんど触れられなかったのは非常に不思議な現象だ。


●06/07/08 

 HPビルダーをV10.0.4.0へバージョンアップした。


●06/07/05 GPSのトラブル

 GPSのネックは衛星電波の受信感度と電池寿命である。もし電池切れになれば、ただの石ころ同然で単なる無用の長物と化す。その点、カメラ用のリチウム電池を使用すれば数日間は連続使用が可能となる。

 一方受信感度の方は、外部アンテナを併用すれば、樹林帯でも少しは精度が改善されるようだ。腰のベルトに装着する付属の冶具を利用する時には、ストラップを利用して別にバックアップを取っておく必要がある。藪漕や渡渉、岩場などで、うかつに外部に露出していると思わぬトラブルに見舞われる可能性がある。今回、岩場で落下して(冶具から外れて)真っ青になった。


●06/07/03 飯豊山

 約三十年振りに、新潟・山形県境にある飯豊山の一角、イブリ差岳へ出掛けた。木の根が一面に蔓延った登山道の一角だけが唯一の記憶の断片だった。今日、現実の登山道と記憶の中の映像がピタリと一致して、当時の楽しい思い出も鮮やかに蘇ってきた。

追憶⇒ 

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