トップページ>メモワール(旧)

全国山岳遭難対策協議会

●07/07/30 恐ろしい事になった

 パソコンが「キィーン」と甲高い音を立てるようになって久しいが「夏場の高温で、単にファンの回転数が上がっているだけだろう」と簡単に考えていた。しかし子供の指摘が気になりパソコンのフタを開けCPUクーラー(ファン)を取り外してビックリ仰天。ヒートシンクにビッシリとホコリが積み重なりカビまで生えていたのである。CPUがシャットダウンする寸前であった。パソコンも半年に一度は大掃除すべきである。掃除機でゴミを吸い取り、ウエットティッシュで拭うと見違えるように静粛になった。

ヒートシンクにビッシリ積もったホコリとカビ

●07/07/29 

 また「石コロ」探しに出掛けた。正珪岩の大きなものが見付からない。そもそも当地では砂レキ層に含まれる形でしか存在しないので、巨大な岩盤などあるはずがない。昔は漬物石くらいのものがゴロゴロしていたような気がする。せめて小さなスイカほどの大きさのものがあればと思う。

 正珪岩とは火山岩が風化し堆積して出来た珪砂が熱変形を受けて固まった堆積岩である。それが侵食されて砂レキとして再度堆積し更に隆起して山になっているのであるから気が遠くなる世界である。

砂岩の壁 正珪岩(オルソコ一ツァイト)
正珪岩を含む砂礫の露頭

●07/07/26 大日岳遭難訴訟

 大日岳遭難訴訟の和解が成立したようだ。確かに講習会の名の下(もと)に、漫然とリスクの高い引率登山を実施していたのはうかつであるし、逸脱行為であるともいえる。しかしながら講習会を体育館の中だけに限定して実施したとしてもリスクは0にはならない。・・・どっちにしても他人と係わり合いにならないということが、最大の法律的安全策であろうか?

*******

 2007/07/26-19:28 大日岳遭難訴訟が和解=和解金支払い国が謝罪−名古屋高裁支部(時事通信社)

 富山県の北アルプス大日岳(2501メートル)で2000年3月、文部省(当時)登山研修所主催の冬山研修に参加した大学生2人が死亡した事故で、遺族が国に2億円余の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は26日、国が和解金約1億6700万円を支払うことなどで名古屋高裁金沢支部(沖中康人裁判官)で和解が成立した。

 和解条項は、国が遺族に一審判決が認めた賠償額と同額の和解金を支払うほか、冬山研修の安全対策に関する検討会を設置するなどの内容。

 和解条項とは別に、国が遺族に謝罪することで合意。文部科学省の研修を担当する局長と課長が遺族宅を訪れ、事故やこれまでの対応について謝罪する。(時事通信社)


●07/07/22 クモの糸

 近くのお寺の境内でハスの花が開花したので早速撮影にでかけた。葉の上にはクモの巣と露があり、つい芥川龍之介の「クモの糸」を思い出してしまった。・・・今日は山へは行かずに「山の訴訟」と「登山用語集」のページをメンテすることにする。

ハスの花 クモの巣と露

●07/07/ 

 もうムクゲの季節になってしまった。遠目にはまるでサザンカのように見える。

八重咲のムクゲ

●07/07/16 正珪岩(玉石)

 地元では玉石(ぎょくせき)とも呼ばれている正珪岩(せいけいがん)を探しに出掛けた。これで玉杯を製作し販売している店もある。正珪岩とは微細な石英の結晶の集まりであって半透明で美しい。さまざまな色合いがありヒスイに良く似ている。昔はどこにでも転がっていたものだが、今や近くの川原を探しても大きなものは見当たらなくなった。

 正珪岩はオルト珪岩とも呼ばれ学名をオルソコ一ツァイト(Orthoquartzite)といい砂岩の壁の近くに産する。最近すっかり地下足袋派になってしまった。

正珪岩(オルソコ一ツァイト) 地下足袋
砂岩の壁

●07/07/16 遭難統計

 全国山岳遭難発生状況を警察庁の統計に基いて平成18年度のデータに改訂した。


●07/07/15 登山の法律学

 溝手康史著『登山の法律学』東京新聞出版局発行を入手した。近年山岳遭難に関する訴訟が多く、自分としても他人事では済まされない。ツアー登山や学校登山と違って社会人山岳会の場合にはほとんど対象にならないようだが「他パーティが起こした人工落石で死亡」とか「善意の救助があだ」など実際に発生しそうな例も多い。登山者なら一読する価値はある。

溝手康史著『登山の法律学』東京新聞出版局発行

●07/07/14 HPの改訂

 台風で身動きが取れないので、以前から気になっていた登山用語集のページを改訂することにした。説明に利用している写真も一部差し替えた。群馬岳連の「ワリ」や「イワシ」は今や標準語となったが、素人がやると納まりが悪く要領を得ないので県警の説明をヒントに書き換えた。簡単なものほど分かりにくいということもある。新旧入り乱れて非常に見にくいけれども、おいおいに改訂したいと思っている。

ワリを入れる、イワシをきる

●07/07/10 

オニグルミ

●07/07/09 

 子供の頃「ネムノキの花が咲いたら泳いでも良い」などといわれていたが、寒々としてとてもそんな雰囲気ではない。クルミの実もずいぶん大きくなった。

ネムノキ

●07/07/08 ネコにマタタビ

 ネコにマタタビの茎を与えれば夢中になってかじり付き陶酔するというのは本当である。以前マタタビの実を与えた所この現象は見られなかった。ネコの年齢にもよるようだ。最近はほんの1〜2分はじゃれつくがすぐに見向きもしなくなる。もちろんネコの個体差もある。ネコ科の動物に共通の現象かどうかは知らない。

 「ネコはマタタビに反応する」⇒これは当家のネコに関しては成り立つが、一般にこれを証明するのは不可能だろう。もし一匹でもマタタビに無関心なネコが見付かれば、この命題は成立しない。科学の世界で断定は禁物だ。


●07/07/07 季節感の喪失

 ササユリを写そうと思い裏山へ出掛けたがとっくにシーズンが過ぎており、代わりに「沙羅の木」ともいう「夏椿」の花盛りだった。最近立て続けに行事が入り、すっかり季節感を失ってしまった。

夏椿(沙羅の木) 夏椿(沙羅の木)

●07/07/06 山の2007年問題

 富山市で平成19年度の全国山岳遭難対策協議会が開催され、警察庁から平成18年度中の山岳遭難の概況が報告された。それによれば近年微増を続けていた遭難者数が昨年一気に約10%(169人)も増加し1,853人になったことが分かる。懸念されていた団塊世代の大量退職による2007年問題が登山の世界でもいよいよ顕在化してきたようだ。

 溝手康史氏の講義「指導者・引率者の法的責任」も興味深かった。月間誌『岳人』に連載されていた内容が大幅に加筆修正されて近々『登山の法律学』という書名で出版されるという。

 手前味噌かもしれないが、昨年の静岡市での大会よりもかなり充実していたように思う。しかしながら遭難対策の性質上どこまで行っても隔靴掻痒の感はぬぐえない。それは抗生物質のように一発で利く強力な特効薬がないからであり、個人的にも総合的なさまざまな安全策を地道に講ずるより他にない。それがリスク管理のセオリーでもある。

全国山岳遭難対策協議会 全国山岳遭難対策協議会
警察庁の統計 警察庁の統計
警察庁の統計 警察庁の統計
各種ギア 各種ギア

全国山岳遭難対策協議会 ⇒ 


●07/07/01 滝

 梅雨の晴れ間をぬって山菜取り兼滝見物に出掛けた。ほとんど訪れる人もない場所で、背丈を没する夏草が生い茂り、掻き分けて進む内に全身ズブ濡れになってしまった。至る所マタタビの花盛りで、あまりの美しさに時を忘れるほどだった。

一本滝
ウワバミソウ マタタビの葉
マタタビの花 マタタビの花

先頭へ戻る