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【集う】未来をひらく福澤諭吉展オープニングレセプション

1月12日8時2分配信 産経新聞


【集う】未来をひらく福澤諭吉展オープニングレセプション

レセプションのあいさつで、福沢理念の普遍性、今日性を語られる高円宮妃久子さま(右)(写真:産経新聞)

 □9日、東京・上野公園の東京国立博物館

 慶応義塾創立150年記念展覧会の特別内覧会を訪れた高円宮妃久子さまは、表慶(ひょうけい)館と本館で346点の展示品をひとつひとつ丹念に鑑賞された。特に、男女同権や家族を大切にした福沢諭吉の社交と私生活を紹介する第2部「かたりあう人間(じんかん)」のコーナーでは、西沢直子慶応義塾福沢研究センター准教授の説明にじっと耳を傾け、写真や資料に顔を近づけてごらんになる場面もあった。

雅子さまもご出席 武蔵野陵と皇居で「昭和天皇二十年式年祭」

 平成館でのレセプションで久子さまは「幕末、明治にこれだけ世界に通用する人が育ったのは不思議だ。福沢が残した書物や言葉の中に、普遍性があるからだと思う」と述べられた。

 その上で「慶応の人はきずなが強いと言うが、宗教系学校でもないのに150年にわたり、それを守ってきたのは、福沢の理念がぶれないから。学校、社会、家庭、団体には、ぶれない思想が大切だ」と指摘。「慶応は縦の軸も横の軸も大切にしている。建物でも縦横がしっかりしているのが時代にかなう建物だ」「福沢は日本にとって大切な人物。その思想に触れる機会を与えてくれたことに感謝します」と話された。

 内覧会には慶応義塾や美術の関係者、協賛企業の代表ら、740人が出席。レセプションには中村満義鹿島建設社長▽佐藤正敏損害保険ジャパン社長▽井川意高大王製紙社長▽北島義俊大日本印刷社長▽鈴木茂晴大和証券グループ本社社長ら多数が顔をそろえた。

 安西祐一郎慶応義塾長は展覧会の主題の「異端」と「先導」について、「異端という言葉を使っていいのかと思ったが、努力して道を開いた人にふさわしい」と述べ、排斥を恐れず、権威や世論の大勢に抗して自分の知性を信じた福沢の思想の大切さを訴えた。

 福沢の曾孫、福沢武慶応義塾評議員会議長(三菱地所相談役)が「福沢の精神が今に生き、危機的状況から未来をひらくことを祈念する」と乾杯。遅くまで歓談が続いた。(対馬好一)

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最終更新:1月12日8時30分

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