チームの最終防衛線となるセンターバック。空中戦ともなれば、193センチの長身が威力を発揮する。今年20歳。10月1日で来日3年を迎えた。人懐こい笑顔を浮かべながら、流ちょうな日本語で「最初の目標(語学)はできるようになったかな」と笑顔を見せた。
本名はドグラス・ピレス・デ・ソウザ。ブラジル南東部の熱帯地方、ミナスジェライス州の出身だ。
プロ選手を志したのは13歳。ジーコ日本代表前監督がリオデジャネイロで運営するクラブの下部チームに入団した。17歳のとき、チームが交流する山形県鶴岡市の羽黒高にスポーツ留学。「秋田で初めて雪を見て驚いた。寒くて大変だった」と振り返る。
2006年には高校在籍しながらJ2のモンテディオ山形(山形市)に入団。卒業した今年、さらなる出場機会を求めて移籍、初めてプロ契約を交わした。今季はこれまで全18試合に先発し、チームの堅守を支える。「また1つ目標が形になり本当にうれしい。残りの試合、1点も取らせないつもりで戦って、JFL(日本フットボールリーグ)に昇格したい」と話した。
=2007/10/03付 西日本新聞朝刊=