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初の黒人大統領誕生〜歴史的なアメリカ大統領就任式の「セキュリティ」やいかに

【PJ 2009年01月12日】− 自身、リンカーン大統領を尊敬しているというオバマ次期大統領は「黒人のアメリカも白人のアメリカもない。アメリカ合衆国があるだけだ」とスピーチし、人種の壁を取り払うという夢を持っている。そうすれば公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キングJR牧師の有名なスピーチ「いつの日か黒人と白人が隣り合って」が実現する訳だが、「米国民が示した選択の本質は、オバマ氏の勝利というより現状の拒否であることが明らか」「米国が黒人差別を克服したのかと問えば、人種を問わず返ってくる答えの多くはノー」といった、人種融合には否定的な報道が多い。大統領選挙が9月、10月の金融危機前だったらマケイン氏が勝利したと見る向きもある。

 自分の上院議員の後釜には黒人を推している彼だが、就任後、表立っては人種問題には手を付けないような気がする。何と言ってもアメリカの過半数は白人で、常日ごろ、自分たちの納める税金が黒人の福祉関係に回っていると不満を現す彼らの反発を招きかねないからだ。

 初の黒人大統領は早すぎた「快挙」と見る人もいる。アメリカ在住の商社の駐在員である知人はこんな見方をしている。

 「一気に黒人大統領というのは、問題が多すぎるような気がします」「人種問題がなくなった結果ではなく、現在の経済状況に救いを求めた中間層とそれ以下の国民の支持でなったような面がある」「そんなに簡単に経済立て直しはできません。なぜかと言いますとアメリカは農業以外の基本的な産業がすべて2流以下になってしまっていてどうしようもありません。格差の広がりも途方もないし、イラク戦争ビジネスで大もうけしている企業があるので、どうやって撤退するのか懸念材料は多いです」

 黒人として「初」という栄誉を担った人々にはサーグッド・マーシャル最高裁判事(1967年)やアンドルー・ヤング国連大使(1977年)、ダグラス・ワイルダー州知事(1989年)その他がいる。オバマ氏は最高職である「初」の黒人大統領となる。

 アメリカの国民に祝福されて誕生すべき大統領なのに、暗殺の可能性が指摘されて選挙後のシカゴの勝利集会ではプラスチックの盾が用意されるなど物々しさも「初」だった。また、日本のTVには、オバマ氏の乗用車のボディーガードが軽機関銃を構える映像が映ったが、これはいかにも異常だ。暗殺をこれほど危ぐされる大統領も「初」という事か。

 何かと言うと「セキュリティ・リーズンズ(セキュリティの為)」を持ち出す昨今のアメリカ。音楽のイベントでビールを買う時にもIDを要求される国で、最高のセキュリティを求められる大統領就任式のセキュリティの厳しさに注目したい。【了】

■筆者ブログと近著
「裸のニューヨーク」
「ソウルフル!A列車に乗ってハーレムへ行こう」
   
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 工藤 明子【 東京都 】
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関連ワード:
イラク  公民権運動  暗殺  最高裁判事  マケイン  
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