違法着メロ４億曲に　３年連続正規配信上回る

　昨年にインターネットの違法な無料配信サイトからダウンロードされた携帯電話の着信メロディーは、正規の有料配信数（３億２９００万曲）を上回る４億７１４万曲と推計されることが７日、日本レコード協会の調査で分かった。著作権料を払わず音楽配信することは著作権法で禁止されているが、違法着メロは調査を始めた平成１８年から毎年増えており、曲数が正規配信を上回るのも３年連続。

　文部科学省は、規制対象外の利用者側に対しても、罰則は設けないもののダウンロードを禁止する方針で、今年の通常国会に同法改正案を提出する。

　違法着メロの利用率は３４・５％で前年より２・６ポイント低下したが、利用者の月平均ダウンロード数は４・２曲で０・３曲増加。これに年齢別人口や携帯電話の保有率などを加味して全体のダウンロード数を推計した結果、昨年は前年より約８００万曲増えたという。