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首相訪韓、友好ムード 経済危機が関係改善を後押し (1/2ページ)
このニュースのトピックス:麻生内閣
【ソウル=坂井広志】麻生太郎首相は11日、就任後初めて韓国・ソウル入りし、李明博大統領や日韓財界人と懇談、経済危機を両国で協調して乗り切る姿勢をアピールした。日韓関係は盧武鉉前大統領の反日・親北朝鮮路線により冷え切った状態が続いてきたが、経済危機が逆に関係を好転させたようだ。麻生首相、李大統領とも実業界出身ということも好材料となり、日韓関係は今後、強化されるとの見方が強い。
11日夜の青瓦台(大統領府)で催された両国首脳と財界人の懇談は友好ムード一色となった。日本側は日本経団連の御手洗冨士夫会長や張富士夫副会長、日本商工会議所の岡村正会頭ら財界の重鎮がずらり。韓国側も全国経済人連合会、韓国貿易協会、大韓商工会議所などのトップが笑顔で迎えた。米国発の経済危機による韓国の打撃は大きく、日本への期待の強さを物語ったといえる。
日韓関係は、盧武鉉前政権が小泉純一郎元首相の靖国神社参拝や歴史認識問題を執拗に批判したため完全に冷え切り、首脳のシャトル外交も途絶えていた。