年越しそばならぬ「年明けうどん」を15日まで食べてもらおうと、全国で売り出す動きが広がっている。仕掛けているのは香川県の製めん業界。「正月で食べ過ぎたおなかにちょうどいい」と意外に好評だ。 首都圏のJR駅構内にある約100のそば店では、白いうどんにもみじおろしで赤を添えて「紅白」を意識したメニューなどを年明けうどんとして販売。東京駅の1店舗は、元日のうどんの売り上げが前年比2割アップした。 大手コンビニも全国で年明けうどん商品を用意。1−3日にかき揚げうどんを販売したファミリーマートは、好調な売れ行きに早くも来年の発売を検討している。 「年越しはうどん」が“常識”の香川県はさらに熱が入る。ジャスコ高松店では年末から特設コーナーを設置し、贈答用うどんの売り上げが前年より1割増えた。 香川県善通寺市の善通寺が年明けと同時に配ったうどん2000食には長い列ができ、あっという間になくなった。千葉市から地元に帰省中の大前京子さん(45)は「お正月にうどんは欠かせない」と楽しそう。 |