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(DAY84: 良いのですが 10/18(土))
ATH-ESW10JPN。
2日ばかり外と家の中で使ってみた感想としては・・
・ハウジングの漆塗りの色合いは非常に綺麗。
(ただし機能的な必然性は無い様に思われるのでこの点ではいまいち納得出来ないかも。)
・その他は外観や装着感はあんまり変わらないように思う。
(自分のESW9と比較して、個体差かもしれませんがイヤパッドのラムスキンはむしろ若干堅いように思いました。)
ESW9との音質的な差としては:
・ESW10JPNの方が低域が若干薄く、高域側に重心がシフトしている。
・高域の解像感UP。これは事前の想像よりは差が大きい感じ。
総じて、ポータブルのオーバーヘッドの中では、相当に音質面では良好。
・・・・しかしながら、以下の点から外で使う場合を考えると、弱点もあるように思います。
・遮音性・音モレが普通である点。(側圧がさほど強くなく、イヤパッドの密着性もそれほど良くは無いためか。)
・低音(特にローエンド)がESW9より若干薄めなため、電車等乗り物の中ではESW9よりも低音がノイズに埋もれがち。
音は良いと思うのですが、(ESW9の時もそうだったのですが)使いどころはちょっと限定的になるかも。
【オマケ:周波数特性比較】※
赤:ATH-ESW10JPN
青:ATH-ESW9
3kHz以上の応答の凹み加減が、ESW9より少なくなっているように見える。
低音の違いも割合とはっきり見て取れる。
※ATH-ESW9は旧サイトでも測定していますが、測定環境変更のため再測定しています。
※(測定条件:WaveGene(120secSweep)>FastTrackPro(再生)>BME-200(バイノーラルマイク)>EDIROL R-09(録音)>(WavFileデータ)>WaveSpectra(FFT解析))
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(DAY81: なるほどと続けてみる 10/15(火))
あー・・・・。測定する幅を振ってみるのは確かに面白いですね。スペック表記もそうおかしくもないのかしらん?
ということで、側圧の件。
実際のところどの程度の頭の幅を想定して測定するのが妥当なのかサッパリ分からず、ちょっと調べてみたところ
産業技術総合研究所(AIST)の「AIST人体寸法・形状データベース」に、非常に良いデータがありました。
調査の規模も500人以上と、まず文句なし。
で。こちらの寸法項目一覧の「A3 耳珠間幅 Bitragion breadth」の値が妥当かなあ?と思うのです。
(「A2 頭幅 Head breadth」では広すぎるし、「A5 乳様突起間幅 Maximum bimastoidal breadth」では狭すぎるように思います。)
上記AISTでの1991〜1992年に実施の「A3 耳珠間幅」の測定結果によると、
・青年層(18-29歳)男性(被験者数217名):
平均値 150.1mm
最小値 137.0mm
最大値 170.0mm
標準偏差 5.56mm
・青年層(18-29歳)女性(被験者数204名):
平均値 141.1mm
最小値 129.0mm
最大値 157.5mm
標準偏差 5.26mm
・上記 青年層男女合算
平均値 145.7mm
最小値 129.0mm
最大値 170.0mm
ということらしいです。
(標準偏差がかなり大きいので、あんまりシビアになっても仕方のない内容とボンヤリ分かります。)
ここで、装着時のイヤパッドのツブレ具合を左右合計で10mmと仮定すると(根拠なく乱暴ですが)、
測定時のイヤパッド間の間隔については、
・「男女合算」の平均145.7mmを採用する場合には、「135mm程度で測定」。
・「男だけ」という寂しい平均を採用するのであれば「140mm程度で測定」。
が妥当となりますが、「まあ適当にキリ良く140mmでどうか?」という結論でどうでしょ?(前フリの割には適当すぎ)
※ただし日本人と欧米人の頭の形の違いがあるので、欧米製のヘッドホンのカタログスペックと整合性を取りたい場合には、頭の幅はもう少し減らす勘定で測定した方が良いかも。この辺どこかに良いデータないかしらん?
なお、ヘッドバンド長についても同様に測定項目「A33 頭耳高[頭長・耳珠距離] Tragion to vertex height」の値を使って妥当な長さを見積もれるのではないかと思います。
さらに側圧に依存した音質の変化について(密閉型、開放型)考察したりすると何か面白いことが分かるかも。
「側圧調整によるチューニングの可能性を探る!」とか、「ヘタリパッドでグングン音質改善!」とか・・・・いや無理か。
・・・などと変な方向に話を広げつつ、今日はとにかくもう眠いので失礼いたします。
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(DAY80: 反省 10/13(月))
SA6の左chのコネクタ部に接触不良発生。(油断すると音切れが発生する)
兎に角弄りすぎたのが不味かったのか・・・orz
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iPodTouch/iPhone用のアプリ「Bloom」が素敵すぎ。
タッチで入力した音を微妙に同期をずらしつつ反復していくのが基本的な動きの様子ですが、綺麗なインスタレーションのよう。(指5〜6本でのポリフォニックな入力も出来る。)
作られる音もノスタルジックなブライアン・イーノのアンビエントそのもの。
気が付くとすぐ30分くらい経ってます。
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(DAY79: 淵野辺便り 10/12(日))
disk union淵野辺店へGO!。行ったことないし。淵野辺。
・・・
休日の淵野辺は、駅北側のポツリポツリと惣菜屋など3〜4軒が開いているだけの商店街のだるーい感じ(失礼)がたまりません。
お目当てのunionの規模は小さめ。メジャーどころは充実していましたけれど、柏店などと比べてもちょっとこじんまりとした感じ。あんまり掘り出しものは無かったけれどCD数枚購入。
帰り際に寄った鹿沼公園は想像していたよりずっとこじんまりしており、池の白鳥もアンニュイな佇まいでありました。
休日だけどひと気は結構少なめ。
池には亀多し。白鳥は端っこであまり覇気がない感じ。
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SLEEK AUDIOのSA6の件。
f特性のみですが各パターン測定。測定結果はココ。
俺的な好みの組み合わせとしては、
・TrebleChip:+
・BassPort:+
・アッテネータ:15Ωくらいのを軽く入れる。
くらいでした。
かなり好きになりましたSA6。
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(DAY78: わかりませんけれど 10/11(土))
SLEEK AUDIOのSA6ですが、何か鳴らしつつ弄っているうちに、わずかですけれど低音の伸びが良くなってきたような様子あり・・・。測定誤差かもしれず全く自信はありませんが。
【SA6の周波数特性】
赤:ポート、チップは標準設定(開封直後で弄り倒す前)
青:ポート、チップは標準設定(10時間程度鳴らしつつ、ポート、チップ交換を各20〜30回程度実施した後)
測定誤差か否か微妙なところですけど、低音の伸びは微妙に良くなっている気もします。
(ただし、全体的な0.4dB程のオフセットと、10kHz前後の微妙な凹凸具合は測定誤差ですね。)
まあ測定誤差なのか微妙なところですが、もしも変化があると仮定したならば・・・ということで幾つか案を挙げておいて詮索はまた今度!とお茶を濁すことにいたします。(・・・だって凄く面倒そうなんだもの)
【俺案】
・いやゆる「エージング」の効果で、振動系のスチフネスや機械抵抗が変化した。
・TrebleチップやBassポートの抜き差しのし過ぎで、部品または本体の何か特性が変わってしまった。
・イヤチップが馴染んできたためカプラーへの密着度が向上した。(うーんシリコンだしそんなに変わるかなあ?)
・カプラー、アンプ、マイクに何か変化が生じている。(他のイヤホンでは変化していないのでこのセンは薄そう)
・・・などなど、他にも沢山考えられそう。どれも憶測ですが。
上記のような事があった為、測りかけであった「<後半:チップとポート交換編へ続く?>」は現在再測定中。
・・・もうフテネしたい気分。
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(DAY77: これは楽しい 10/10(金))
SLEEK AUDIOのSA6。
予想以上に面白く、弄り倒して遊んでいます。
見た目の良さに加え、装着感がかなり良いのは予想外でした。
しかし肝心な音については、出荷時の状態では正直あんまり良くないように思います。
以下3点が俺的に少しガッカリな感じあり。
・ローエンドの若干の薄さ
・ボーカル帯域とその上の帯域の薄さ。
・ハイエンドの伸びがイマイチ。
【周波数特性比較】SA6出荷時の状態 Trebleチップ:「=」、Bassポート:「=」
赤:SA6
青:ER4S
・・・と言うわけでチップとポート交換して弄り倒していくことにします。
このイヤホンの良い点を3つ挙げると
(1)周波数特性としてはクセは比較的少なく素性はなかなか良さそうな点。
(9kHz近辺のピークはちょっと気になりますが・・・)
(2)交換可能なTrebleチップとBassポートの変化の具合が少なすぎず多すぎず適切に思える点。
【交換例】
赤:SA6出荷時の状態
青:SA6(Trebleチップ+、Bassポート+)
(3)インピーダンス特性もX10風であり、アッテネータでのトーンコントロールが考えられる点。
(シングルBAドライバに関して、こいつは最近お楽しみになりつつあります。
【1/3octで簡易的に測定したインピーダンス特性】
赤:SA6
青:Image X10
SA6のインピーダンスはカタログスペックでは50Ωですが、実際には高域側ではメキメキ上がって300Ω程度まで上昇している様子。
ちなみに、アッテネーター(ER-4P→4S変換アダプタ ER4P-24)を入れてみると、
低域は2dBほど下がり、逆に高域は3〜5dB程度上がり、こんな感じになります。
【アッテネータを入れた際の変化例】
赤:SA6出荷時の状態
青:SA6出荷時の状態+ER4P-24 (実測で68.5Ω前後)
<後半:チップとポート交換編へ続く?>
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(DAY71: オーバーヘッドはどうなったのかと 10/4(土))
MDR-EX500SL。
見た目はなかなか格好良し。そして装着感も良好。この辺はSONYはそつがないなあ・・・。
音については、外で数時間使った程度の俺主観では(Lチップ使用)、EX90よりも大分低音寄りで、高域の伸びはイマイチな第一印象。
実際どうなのよ?
・・・ということでMDR-EX500SLの測定と併せて、MDR-EX700SL、MDR-EX90SLについても測定して比較してみることにします。
(EX700、EX90については旧サイトでも測定しましたけれど、測定条件が変わっているので再測定します。)
・・・と、思ったらMDR-EX700SLが見当たりません・・・。困った・・・なくしたのか俺?orz。
ということでMDR-EX700SLを探しつつも、まずは、MDR-EX90SL vs MDR-EX500SLから。
【周波数特性比較※】
※MDR-EX50SLについては、旧サイトの測定条件のうち、ヘッドホンアンプとマイクアンプが変更となっており、またカプラーへのセット方法も若干変更したため再測定しています。
赤:MDR-EX500SL
青:MDR-EX90SL
MDR-EX90とEX500のグラフを比較すると・・・
・EX500の方がよりドンシャリ傾向。EX90の方は比較的フラット。
・EX500は低域全般の量が増加。ローエンドもEX500の方が伸びる。
・EX500は6〜7kHzがややピーキー。(EX90も3k〜8kHzにピークはあるがEX500程ではない。)
・高域の伸びについてはEX500は14kHz程度で急激に量が低下するが、EX90の方は16kHz程度まで伸びあり。
という感じで、おおよそ俺聴覚と測定結果は整合する感じあり。
EX90の方がどちらかといえばHi-Fi調なのに対し、EX500の方はちょっと派手目、という感じかも。
<何故休日に俺はこんな測定ばかりしているのか?と我に返りつつも、続く。・・・かも>
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(DAY67: 忘れた頃に来てました 9/30(火))
DENON AT-D7000。
AH-D5000とAH-D7000を簡単に俺主観で比較。
1回試聴して「AH-D5000と結構似てんのね・・・」とは思ったものの、実測してもf特は結構似てますね。
強いていえばD7000の方が僅かに低域寄りな気もしますが、価格差から想像していた程には大きい差ではないように思います。
【周波数特性比較※】
赤:AH-D5000
青:AH-D7000
D5000同様100Hz以下の量が多いので、重低音が多く迫力と空気感はありますけれど、ベースやキックがちょっと目立ちすぎな気もします。
D5000同様に高域は滑らかで綺麗なので、オーケストラなんかを聴くと合いそうですが、このあたりは好みで色々でありましょう。
またコレも単に俺主観ですが
AH-D2000、D5000、D7000と相当に傾向が近い3機種だと思われ、ちと堅実すぎな気もします。
※(測定条件:WaveGene(120secSweep)>FastTrackPro(再生)>BME-200(バイノーラルマイク)>EDIROL R-09(録音)>(WavFileデータ)>WaveSpectra(FFT解析))
・・・書くと結構ややこしいですね。
R-09を使っている理由は主にBME-200のS/N確保のためです。
また120secでSweepしているのは低域の測定精度を上げるためです。(以前は240secでSweepしてましたが、効率の問題と、耳が疲れるので120secにしようかと思います。・・・根性なし。)
ただしオーバーヘッドタイプの測定条件は現在色々と模索中ですので今後測定方法変えるかもしれません。
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(DAY64: 不思議さん 9/27(土))
YUIN OK1。
俺的にかなり謎なイヤホンです。
【1.メーカーの謎】
中国製のイヤホンらしいのですが、どんなメーカーなのかちっとも分かりません。
人のことはあんまり言えませんが、このWEBサイトはいかがなものかと思います。
(付属のマニュアル・・・というか折りたたまれたハガキ大の片面印刷の紙切れには「江西、吉安、正气路9号202、343009」との記載あり。GoogleMapによるとこんな感じの場所で作られているのでありましょうか?)
【2.見た目、スペックの謎】
まず第一に、特に見た目の安っぽさが衝撃的であります。(金属パーツも使われており作りは悪くないですが)
まあ機能によって形は強く制限されるのは仕方の無いことかもしれませぬが、それにしても少なくとも本体に印刷された「YUIN」「OK1」の白い文字などは個人的にはどうにかならなかったのかと思います。
第二に、このOK1は基本的にはイヤホン(イントラコンカ)なのですが、カナル風にヘンシンさせられるねじ込み式のアダプターが3種(サイズ大中小)付属している点は、かなり無理矢理な感じです。
第三にインピーダンスが150(±20)Ωとイヤホンでは破格といえるくらいに高く、音量の取りにくさはER4s並み。
(外の喧騒で使う場合、録音レベル高めポップスだとiPodTouchのボリューム位置8割くらいか?)
【3.音質】
これは別に謎ではなく、なかなか良好。
(カナルアダプタを使わずに)普通にイヤホンタイプとして使った場合の感想を書くと・・
・俺主観では帯域バランスは少し高域寄り(ER4S程ではないように思われますが)。
・4-6kHz近辺に若干ピーク感があり、歯擦音のきつさは録音によって僅かにあり。
・100Hz以下のローエンドは優秀なカナルタイプに比べれば若干見劣りします。個人的には室内で使う分には低音は適量。外の喧騒で使うには(遮音性の低さの点から)若干低域不足と感じました。また低音の質の問題としては重低音によって高域が若干歪む傾向があるように思います(特に酷くはないですけれど・・・)。
・背面に大きなポートがあるせいかイヤホンとしては非常に音のヌケが良く明瞭な点が美点。高域も18kHz辺りまでは伸びている様子であり不満なし。
【4.俺的まとめ】
総じて、昨今の優秀なカナルタイプと比較すると、性能的には若干見劣りするようにも思いますけれど、普通のイヤホンとしてはバランス良好で十分高性能と感じました。(自分の知るイヤホンの中では最良に近い。)
ただし、やはり喧騒の中で使用するのは、背面ポートからの音モレと遮音性の低さからちょっと厳しそうですね・・・。
「229 USD」 というお値段も少し高く値下げに期待。(個人的には150ドルくらいが妥当では・・と思ったりするです。)
【5.おまけ: まだパイロット版ですが イントラコンカタイプのイヤホンの周波数特性】
【参考グラフ】※測定方法はまだ色々と模索中のパイロット版です。
赤:OK1 ノーマル
青:OK1 カナルアダプタ(アダプタ大+イヤチップ大)
カナルアダプタだと大分低域、高域のの落ち込みが激しいようですね・・・
【参考比較 その1】※測定方法はまだ色々と模索中のパイロット版です。
赤:OK1 ノーマル
青:Apple iPod付属イヤホン
【参考比較 その2】※測定方法はまだ色々と模索中のパイロット版です。
赤:OK1 ノーマル
青:Sony MDR-E888SP
10kHz超の伸びはOK1の方が良さそうな感じ。
【参考比較 その3】※測定方法はまだ色々と模索中のパイロット版です。
赤:OK1 ノーマル
青:Sennheiser MX400
【参考比較 その3】※測定方法はまだ色々と模索中のパイロット版です。
赤:OK1 ノーマル
青:EtymoticResearch ER4S
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(DAY60: やっぱりまだ暑いので 9/23(火))
根性無しであるがゆえにオーバーヘッドタイプのヘッドホンの測定は延期中。
はやく涼しくなんないかなあ・・・
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という事で、いわゆる普通のイヤホンの測定は出来ないものかと模索中。
(IECの分類だとイントラコンカ型。挿入型ではなく、耳に嵌めるタイプ。例えばiPodに付属してるやつだとかSennheiserだと有名なのはMX500とかですかね。古い?)
最近はカナルタイプに押されがちで、割合としては激減しているような印象がありますけれど、良いものも少しありそうです。
しかしながら。ご承知のとおりカナルタイプよりもさらに装着の具合によって音質の差が激しく、どの状態が正しいのか?が決められません。
例えば:
iPodに付属している「Apple iPodヘッドフォン」(iPod touchに付属のものを使いました)について測ってみると、
最もしっかりとカプラ(また俺手作り)密着させた時と、僅かに隙間が空くように緩く密着させた時では、以下のようにとんでもなく差が出てしまいます。(密着の具合はコンマ何mmの差しかないと思います。)
【iPod付属の「iPodヘッドホン」: カプラへの密着具合による周波数特性の差】
赤:僅かにカプラと隙間が空くようにセット
青:カプラと出来るだけ隙間無く密着するようセット(あまり現実的では無い?)
まさしく激変也。
カナルタイプの概ね低域だけの影響とは違い、殆ど全帯域で影響があるため非常に安定しない印象。
安定して測るためにはなんかもう一工夫必要ですね・・・・・とほほ。
(これを見ると、遮音性と音質の安定性の点でカナルタイプに負けてしまいがちなのも仕方のないことのよーにも思えます。とは言え異物感が少ないという長所はあるので無くならないで欲しいなあ・・・)
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ダイナ5555でDENONのAH-D7000を極短時間試聴する。(HPAはAT-HA5000を使ってみました)
まあ数分だし、自分の知っているCDじゃあなかったのでなんとも言えませんが、当然ですが音はAH-D5000と良く似てる印象。D5000同様ベースが少しブーミーな感じがあったのでこの辺もう少し確認したいかなあ・・・。あとはD7000の方が若干遠い音の印象で、これに関して好みは色々とありそうな予感。
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(DAY58: 側圧を測ってみるの巻き 9/21(日))
オーバーヘッド型のヘッドホンについて。
自分的には、装着感に関するひとつの数値的な目安になる「側圧」を測定項目の一つに入れようかと思い、パイロット的にいくつか測ってみる。
測定といってもばね秤で引っ張って値(g)を読んでニュートン換算するだけ。(1kgf=9.8N)
テンションメーターやら圧力計は高いし使いこなしも大変なので使いません。
再びだいたい分かれば良し!という謙虚な気持ちで行くことにします。
【1.準備したもの】
@シンワ測定製/ばね式パイプ手秤(ひょう量1kg、使用公差はひょう量1/2以下で±10g、1/2超で±20g)。東急ハンズで¥2,580円也。
Aひも。ハウジングを縛り、ばね秤で引っ張るためのもの。なんでもよし。自分は荷造り用の麻の紐をつかって縛りました。なおDJタイプのヘッドホンはハウジングがカクカクと色んな方向に動くので、引っ張るのにそれなりに苦労します。
【2.引っ張るときの俺的お約束】
@はね秤はそもそも垂直に立てて使うものだかここでは水平に使う。水平時に目盛りが0となるよう要調整。
Aスライダー調整機能のあるヘッドホンは、調整範囲のおおよそ真ん中にしておく。
B左右のイヤパッド間の間隔が「13cm」になった時点の秤の値を採用する。(根拠薄弱ですが、13cmくらいが測りやすそうでしたし、自分の頭の幅にも近いのでこうしました。単に俺基準。)
【3.結果】
いくつか上の方法で測った結果です。
・AKG/K601: 3.43N
・beyer dynamic/DT880Pro: 3.53N (カタログ値では3.5N)
・BOSE/TriPort: 2.16N
・DENON/AH-D5000: 1.96N
・Sony/MDR-CD900ST: 2.45N
・Swnnheiser/HD650: 3.48N (カタログ値では2.5N)
・Ultrasone/Edition9: 3.53N
感触としては、まあまあ自分の主観と照らし合わせてそれなりに納得できる結果かな?と思いますが、どうでしょうか?
(例えば、Edition9はパッドが比較的小さめにもかかわらず側圧がDT880Pろと同じく3.53Nもあり、面圧換算できつそうな点など)
上記モデルのうち側圧のカタログ値が見つかったのはDT880Pro(カタログ値3.5N)と、HD650(カタログ値2.5N)。
DT880Proの方は結構良い感じで一致していますが(うれしい)、HD650のカタログ値2.5Nはあまりにも低いように思われ。何かがおかしいものと思われます。
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(DAY50: 少し暑さが和らいできましたので 9/13(土))
オーバーヘッドタイプの方もカナルタイプ同様に測定をしようかと思います。
密閉型については測定誤差が比較的大きいため、これをどうするか?が目下の課題。
装着する毎の空気漏れの微妙な変動によるものと思われます。
( 参考URL:http://www.asp.c.dendai.ac.jp/ppt_msr_takada01.pdf )
あと細かいことを言えば音響容量の変動によるコンプライアンスへの影響もあるのかも??(無視出来る程度かとは思いますが・・・)
開放型についても(上記の変動はほとんど無視出来るものの)、装着毎の空室の寸法変動による高域での共振の状況の変動は多少なりともあるのではないか?と思いますので・・・・
・・・・まあ結局のところ「けっこういい加減」な測定精度になる見込みです。
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秋葉原ヨドバシカメラにてDENONの仮ブース?(机1つにヘッドホンとCDプレイヤーがあるだけ)があり、AH-D7000があり、初めて実物を見る。
ハウジングテカテカで少し形が違うけれど、それ以外は遠めにはAH-D5000と区別つかないですな・・・。
帰りに試聴しようと思ったんですが・・・近くにあった新型iPodを弄っているうちに忘れちゃいました。
・・・・・・ダメじゃん俺。
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【ミニ比較:q-JAYS vs. d-JAYS】
(1)周波数特性
赤:q-JAYS
青:d-JAYS
d-JAYSは7kHZ以上の落ち込みが激しく、個人的には正直なところ鮮明さの点で不満あり。
また全体的にd-JAYSの方が起伏が大きく、過渡特性の点でも少し劣るだろうと大まかに予想される。
(2)インパルス応答
q-JAYS
良好。
d-JAYS
q-JAYSに比べれば見劣りはするが、それなりに良好。
2.2kHzの共振が去った後にも、6.4kHz前後の共振が少し残る点は残念。
(3)サインショット応答
q-JAYS
ドライバ2基のためか、q-JAYSは2kHz超の波形はあまり綺麗とは言えないと思う。
d-JAYS
(4)位相・ひずみ
位相について測定に成功しているか自信なし。再測定が必要かも・・・
クロスオーバーは4〜5kHz辺りなのかしらん??
(5)インピーダンス特性
これはちょっと面白いと思いました。
2.5kHまでは両者殆ど同じ曲線なのですが、シングルドライバのd-JAYSは高域の右肩上がりっぷりがKlipschのImageX10のよう。
対してq-JAYSはドライバ2基のためもあってか比較的フラット。
【参考】ImageX10のインピーダンス特性
【俺感想】
d-JAYSはカマボコ風の周波数特性で若干Lo-Fi風。(個人的には6kHz以上の高域の量がもっと欲しい。)
インピーダンス特性の点からしても、アンプによる音質の変動は少し気になるかも。(こいつも電流駆動を試して見ましょうかね。)
q-JAYSの方は周波数特性、インピーダンス特性ともに比較的フラットで扱いやすいように思う。
こちらも高域は少し地味な傾向に感じましたけれど、水準には充分に達しているものと思われ。
・・・とまあ、あんまり大した感想ではなく失礼。
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(DAY44: 出力インピーダンスを試しに測ってみる 9/7(日))
いくつか手持ちのヘッドホンアンプやDAPのヘッドホン端子の出力インピーダンスを測ってみる。
【1.測定方法】
測定方法は最も単純な負荷抵抗を1個だけ使ったON-OFF方を使うことにします。
負荷抵抗はスピーカーの場合は問答無用で8Ωでしょうけれど、ヘッドホン端子の場合はちと低すぎますから、適当に100Ωを使ってみます。計算簡単だし手元にあったので・・・・。
1kHzのサイン波を再生して、負荷抵抗ON/OFF時の電圧値(RMS)をオシロスコープで観測。
ちなみに自分のオシロスコープ。ちょっと悲しい感じで演算精度が悪く、演算時の最低分解能は1mV。レンジによっては2mV以上もあり。なのでそこそこ測定誤差は大きいものと思われ。
大体分かれば良し!という大らかな気持ちで挑むことにいたします。
【2.結果】
(1)Apple iPod touch(16GB): 5.1Ω
(2)Kenwood HD60GD9: 11.1Ω
(3)GRACE DESIGN m902: 1.7Ω
(4)Bakoon Products HDA-5210(低電圧出力端子): 1.6Ω
(5)Lavry Engineering DA10: (測定限界以下) ※0.4Ω以下
(1)〜(2)はDAPで
(3)〜(4)は据え置きのヘッドホンアンプ
(5)はDACですがヘッドホンアンプがかなり良いと思われる機器。(以前S/Nや歪みなどを測定し良好だった)
・・・う〜ん。ちょっと色々予想外。
【3.俺考察(出力インピーダンスについて)】
DAPについて:
iPodは以前も(第5世代?)測定して、この時もおおよそ5Ωだったので、iPodの機種間でも恐らくインピーダンスは揃えてあるものと思われ。
KenwoodのHD60GD9の出力インピーダンスはiPodと比較すればほぼ2倍と少し高い。
よってインピーダンスが全体として低めで、かつインピーダンス特性の起伏が激しいヘッドホン/イヤホンは少し注意かも。(バランスドアーマチュアドライバ機は比較的起伏が激しい。)
据え置き機器について:
おおむね1〜2Ω前後と思われ、まあさすがというか、当然それなりに優秀。
特筆すべきはDA10。測定限界以下であり予想外の好成績。
・・・・というかDA10のヘッドホン端子はS/Nも歪みも優秀だったので、正直m902やHDA-5210(ヘッドホンアンプ)形無し。
とは言え利便性の面では、「まあ・・DACだな」という点もあるので(ボリュームがトグルボタンで使いにくく増減ステップが粗い点)、「妙にヘッドホン端子の性能が良いDAC」という位置づけは変わりないですけれど。
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(DAY43-2: 製品名を言っても店員に通じませんでした 9/6(土))
q-JAYS。
スウェーデン製とのことで、妙な期待あり。
いいすね〜ths Radio Dept.とか。関係ないか・・・・。
パッケージがかなり凝ってます。なんだかカッコいいというか可愛らしいなあ・・。
でもブリスターの4隅を切って開けると、後ろ側に入ってる付属品がポロリと落ちるので要注意だ。(机の上で開封しましょう。)
【作り】
モノはしっかりしているし、見た目もなかなか可愛らしくて良いと思います。(d-JAYS LEの方がもっと好きですが。)
大きさはCK10とドッコイで「BAドライバー2基だったの?」・・・というくらいには小さいです。
【装着感について】
少し悪い。
ケーブルはもうちょっと後ろに付けるか、もしくは角度をもう少しだけ(ER-4Sくらい)つけてもらった方が、深く耳に差す場合の邪魔にならなくて良かったような気もします。(耳に回して装着も出来るので、この兼ね合いがあるのかもしれないですけどね。)
自分の場合、付属のチップの中ではフォームタイプが一番密閉性が取れましたが、少し位置決めに手間取るように思いました。
ステムの最も太い部分が、直径4.1mm程度と、ER-4SとSE530の3.3mm、10Proの5.5mmいずれとも合わず(いずれもノギスで実測値)、他のメーカーのイヤチップ交換を試す場合にちょっと難儀。
【聴いたり測ったり】
(1)周波数特性
ちょっと発見! ATH-CK10の高域を抑え気味にした風です!
・・・いや・・・だからどうだという事もないですが。
ATH-CK10と同じ2基のドライバーですし、値段も近いので比較してみます。
赤:q-JAYS
青:ATH-CK10
俺的な周波数バランスの好みではどちらかと言えばq-JAYSの方が好み。
でも2〜3kHzのボーカル帯域の量は少し足りない感。
(2)歪み
周波数特性同様あんまり凹凸無く、よってインパルス応答も良さそうな予感です。
参考:ATH-CK10
こちらは6kHzのピークと歪みが少し目立つかな・・・。
(3)インパルス応答
なかなか優秀。わずかに4.5kHz前後の振動が残る程度。
参考:ATH-CK10
(4)サインショット応答
2kHzまではかなり優秀。その先は普通にイマイチ・・・。
参考:ATH-CK10
【俺感想】
どちらかと言えばバランス重視の地味な音と思います。
特にインパクトのある帯域はなく、低域、高域ともに伸びもBA型としては普通。
(特に高域は期待したほどの伸びなし。・・・不満ということではないですが。)
美点も普通なところかと。
BA型らしく荒々しさやキツさのない高域、全帯域でのバランスはかなり良いと思う。
(ボーカル帯域はもう少しだけ出てもいいかな?ちょっと10Proっぽい帯域バランスのように思ったりします。)
このメーカーのことはあんまり知りませんけれど、見た目も可愛らしいし、なかなか素敵なイヤホンだと思います。
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(DAY43: 一人比較 9/6(土))
Victor HP-FXC70ですよ。
喜び勇んで昨日ヨドバシで買ってまいりました。
レッツ比較!ワクワクです。
(1)周波数特性比較
赤:HP-FXC70
青:HP-FXC50
まあ・・・正直あんまり変わんないような気がしますね。
あえて言えば、FXC70の方が若干高域寄りか?・・・単に測定誤差の気もしますけど。
個人的にはFXC50でも高域シャリつくのでこれ以上増えない方が良かったんですが・・。
余談ですが、6kHzあたりの高域にピークを持ってくる機種はウルサイ高音になりがちだと思う。
何故かしらねど、ダイナミック型では5〜6kHzにピークを持つ機種が多し。(これは振動系の質量とコンプライアンスの比で、小型化すると自然に5〜6kHzになりそうな気がしますけれど。)
BA型は狙って2〜3kHzにピークを持っていっている風ありますが実際どうなんでしょ?
実はBAだと自然にこの辺に共振点あったりして・・・・知らないことばっかりだな自分。とほほ。
それはさておき、両機ともに見られる1.25kHzあたりの結構するどい共振の原因はなんぞや?
(2)歪みの比較
これもあんまり変わらないかなあ・・・
寧ろFXC70の方が1.25kHzあたりの歪みが悪いような・・・
(3)インパルス応答比較
FXC50
FXC70
これもあんまり差なし。
FXC50、FXC70ともに、6.5kHzの共振がほぼ同程度に尾を引いています。
(4)サインショット比較
僅かに2〜4kHzあたりの波形は、FXC70の方が綺麗な気もしますけれど、あんまり差はないような。
俺結論:FXC50と70ではあんまり、というか殆ど差が無いような気がしました。
(こんだけ似ていると、自分には恐らく区別つきません。)
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(DAY39: 一人興奮 9/2(火))
Image X10のインピーダンス特性がなんかスゴい。
・・・ということだったので、
そっと電流駆動(HDA-5210)してみる。
結果。
【Image X10の周波数特性】
赤:アンプ=FastTrackPro
青:アンプ=HDA-5210(電流駆動)
特性変わり過ぎ。
インピーダンス特性の曲線に従って、2.5kHz近辺は6dB程度音圧が上がり、6kHz以上では10dB、15kHzでは25dBも音圧が上がっています。(低域は逆に3dB程度低下)
愉快なほどにハイ上がりのバランス。ER-4B並みに高域伸び伸びのスッキリサウンド。なんかK501っぽいぞ。
・・・とは言え
過渡特性はおそらく悪くなっているでしょうし、
設計者の意図とも違う周波数特性なのは間違いないとは思います。
※過渡特性については後日測定して比較してみたいと思います。
しかし聴覚上はあんまりダンピング効いてないな・・・という風でもなく、高域も汚くなっているとあまり感じないのは、イヤホンなので、スピーカーや大型のヘッドホンとは違って共振周波数が数kHzと高く、機械的な制動も相対的に高め(?)なためでありましょうか?(ここは自分が理解出来ていない点で、どなたかご存知ないでしょうか・・・。)
まあ、これほど極端ではないにしても、ダンピングファクターが低めのアンプでは定電流駆動に近づくので、それなりにこういったハイ上がりの特性に近づきそう。
X10好きの人はDAPの選びがいがあるでしょうね。
・・・高域スキーな人はわざとDF悪めのDAPを選んだりするのもアリかな、などと思ったりします。
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(DAY37: 破綻寸前 8/31(日))
昨日からイヤホンのインピーダンス特性を測っていたのですが、
面白い結果続出のため、これも測定項目にいれたい。
・・・・と思ったのですが、時間がどうにも無くなってしまうのが明白。
どうしたものか。
細部に神も悪魔も宿るって言うし・・・まあ測定だけでもいいか!
と、段々と謎のサイトになって行き、またダメになる予感。
【昨日のグラフにMDR-EX90とCustom-3を追加】
MDR-EX90はかなーりフラットでした。
【今日の俺的ビックリ】
Image X10のインピーダンス特性がスゴかったです。
カタログ値では50Ωなのですが(実測結果では1kHz近辺がだいたい50Ωにはなってます)、高域はなんと10倍以上の500Ω以上まで上がってます。
(2.5kHz近辺のピークは150Ωもあるんですが、これが全然目立たないくらいに右肩上がり)
アンプとの相性は結構あるのでは・・・と思ったりします。
あと定電流出力アンプ(HDA5210)につないだら音はどうなるのか、とっても気になります。
怖いからまだやってませんが。
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(DAY36: 測ってびっくり 8/30(土))
アンプとの相性について何か分かるかもしれないと思い、インピーダンス特性を簡易的に幾つか測ってみる。
インピーダンスアナライザなど専用の装置はあるはずも無く、ちゃっちいオシロと抵抗で極めてジミに測る。
(真面目にやると手間なので、1/3 Oct区切りでざっと測定。それでも30点測らねばならず凄くイヤ・・・)
・・・などと愚痴を言ってスッキリしたところで、結果!
個人的には「結構変化激しいな・・・」と思ったのですが、どうでしょう?
例えば10Proの場合カタログ値は32Ωですが(実際DCの抵抗は32Ωでしたが・・)
1kHzのピークは60Ωくらいありますし、高域はなんだか10Ω近くまで下がっちゃってるように見えます。
5Proもなかなかワイルドで男らしいピーク也。
3Studioはシングルドライバなので右肩上がりの単調増加ですが、カタログスペックどおりではありますが、本当にインピーダンス低いのが気になります。
SE530はこれらにくらべれば、割と変化は大人しい感じあり。
・・・こんな感じなんでしょうか。
っていうか、コレ本当にそれなりには合っている測定結果なのかどうか、だんだんと不安になってきました。
【今日の俺感想】
・自分が思っていたより、インピーダンス特性は凹凸激しかった。
・よって音圧の変動や、電磁的な制動に関して、アンプとのインピーダンスマッチングだとかダンピングファクターなんかはちょっぴり気にする必要あるのかも(ロー出し、ハイ受けせよ)・・・と思いました。
・・・・とか言って、測定の精度は全然謎ですので、どなたかキッチリ測ってダメ出しなどしてくだちい。
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(DAY30: ワインは飲みませんが・・ 8/24(日))
「ワインの科学」(ジェイミー・グッド著/河出書房新社)を読む。
ヘッドホンの話ではないけれど、五感を使って評価をする場合(ワインの場合はワイン・テイスター)の問題点や、ツールとして科学的な手法を使う際の課題、評価者の姿勢について鋭く書かれており、ちょっと見通しが良くなったようで爽やか気分。
難しい文章ではないので、何かの評価をされる方はコアの部分だけでも(20〜21章と、終章)読むのも良いかと思います。
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VictorのHP-FXC50を試してみる。
以下簡単な感想。
ドライバユニットがステムの先端についている「トップマウント」なる構造らしいですが、実物をみると結構面白い。
鼓膜に対してドライバ位置が近くなるので、高域の減衰が減ったり、低域もダイレクトに届いて拡散し難くなる・・・かもしれないので効果は結構ありそうな気もします。
この構造のためステムは太く(10Proより少し太い)直径6.0mmもある(ノギスで実測)。
付属のイヤチップ(3サイズ)いずれも自分の耳へピッタリとはフィットし難く低音が逃げやすく、少し残念な感じ。
(無理やり10Proのシングルフランジをはめることは出来ました。)
音の感想としては、俺的な好み度は3.0くらい(5点満点)。ハデハデだけれど結構好きですね。
以下俺印象。
・周波数バランスは、まさしくドンシャリ。低域と高域ハデハデ。
・SHE9700と良く似た周波数バランスだが、高域はFXC50の方が量と解像感あり。
・低域については相当な量が出ており、キックがボンボン派手。しかし制動感は弱く質はあんまり良くない。
・サ行のキツさはそこそこに多め、といった程度で割と普通。
・ハイハットやシンバルのシャリつきはかなりある。音源によっては飽和したように高域が出すぎてちょっと不快。
・とはいえ迫力があって、高域も派手なのでオケはそれなりに楽しいかも。俺的には結構いいぞ。
・音場感は普通〜やや良い、悪くないと思う。
俺的にまとめると、外で使うためのドンシャリ・メリハリ強調仕様・・・といった感じ。
まあ下品といえば下品かもしれませんが、外ではこんくらい元気でもいいかな。
SHE9700とどちらにするか迷うかもしれませんが、
(高域の解像感はFXC50の方が高いと思うけれど、低域はFXC50の方がさらに派手で暑苦しいかも・・)
自分の場合は・・・・・ドッチでも良いけど、高域が少し明瞭だからFXC50にする・・かも。(うわ。いい加減・・)
とはいえ両機種ともイコライザで少し低音落としたいのは変わりなし。あと高域のピーキーな所も。(FXC50は6.1kHzあたり)
【周波数特性比較】
赤:ビクターHP-FXC50
青:フィリップスSHE9700
なんと!・・・重低音はあのSHE9700よりFXC50の方が派手な様子。・・・・自重。
【インパルス応答】
HP-FXC50
う〜ん・・・6.1kHzの共振が随分派手に残ってますね。これはあんまり良くないのでは。
参考【インパルス応答】
SHE9700
こちらもあんまり良いとは言えませんけど、FXC50よりはちょっと良さそう。
好みで選ぶのが吉かも。
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(DAY29: ダイナミックレンジは殆ど気にしませんが 8/23(土))
家電批評を読む。
所々ツッコミどころはあるように思いますけれど、なかなか立派な内容也。(680円とお手ごろだし)
・・・・しかし唐突にER-4Pが入っているのは何かのミス?。ジャンルが「ロック」っていうのも個人的にはいかがなものか?と思ったり・・・。
あとDENONは入ってないんすね。
AH-D2000とか良い機種だと思うんですが、KH-K1000と少し被りそうなので仕方ないのかしらん?
・・・などとキャッキャと読むのもよろしいかと。
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【今日のお題:ER-4比較】
ER-4Pつながり、というか単に思いつきでER-4の3つの製品バリエーションを、測定&聴き比べてみる。
以下、基本的には「ER-4Sとの相対比較」という前提で測定&感想を書きます。
(1)ER-4S:(普通のラウドスピーカー用の音源再生用。最もフラット指向と思われるタイプ。しかしインピーダンスが100Ωと比較的高くDAPで若干音量取り難し。)
この3機種中一番中庸な周波数バランス。
得意とする中高域の質について、イヤホンタイプとしては特筆すべきものがあり、歪感が少なく滑らかで上品な感じ。
この中高域の量感としてはキツさが相当に少ないのは素直に驚く。
・・・でも、個人的には低域の薄さは迫力面で大いに不満あり。質はいい思うんですけどね。
(2)ER-4B:(バイノーラル録音鑑賞用・・・ってなんだ。要は録音スタジオでラウドスピーカーでの再生用に高域を少し上げるイコライジングを施していない音源を再生するのに適したもの、らしい。長いよ。)
周波数特性はそれなりにER-4Sとの差があり、3kHz以上の高域が数dB多め。
ER-4Sを良く使っている人が聴けば、(たぶん)すぐに中高域特化マシーンであることが分かると思います。
鮮度は3機種中最高だが若干無茶な感じもします。低域の空気感や迫力は4Sよりさらにダメ感UP。
ただし個人的にはER-4シリーズの特徴が分かりやすく一番面白いと思う機種。
ボーカルのヌケは一番良く鮮度抜群だが腰高すぎ。歯擦音が他の2機種に比べ明らかに目立つ。
押しなべて楽器のアタック時の倍音も同様に目立つ。ハイハットやシンバルは前に出てシャリ付いている。
ただシャリ付いているとは言っても歪んだようなキツさがないのは相変わらずなのがちょっと凄い。
低域についてはキックは「まー鳴ってるね・・」というくらいの弱々しさ。これを「タイトで締まっている」というのは個人的には無理があると思われ。ベースはもう少しマシな感じもしますが、高音楽器に負けすぎ。
なんだか極端な機種ですが変な魅力もあるので、高音楽器用に使い分けたりすると面白いように思います。
【参考グラフ:ER-4B vs ER-4S】
赤:ER-4B
青:ER-4S
ER-4Bは2.5kHzから上の高域が3〜4dBくらい?量が多い。これだけ違うとパッと聴きでも違いは明確。
(3)ER-4P:(ポータブル機器での再生用。ER-4Sに比べ高域を少し落とし相対的に低域の量を多くし、インピーダンスを27Ωまで下げている。)
周波数特性的にはかなりER-4Sと近い。(ER-4B程の違いは無い)
しかしながら違いを細かく見れば、10kHz以上のロールオフがER-4Sよりも急峻なのでER-4Sよりも明瞭さはわずかに劣り、少し距離感があるように思います。
自分の感覚としては「低域が厚くなって迫力UP!」・・・というよりは、単に「少し高域の量が減ったな・・」というちょっと期待ハズレな第一印象でした。
とは言え高域のロールオフ具合についても好みの差があると思いますし、DAPで音量が取りやすいという利便性は何よりありがたい。ちなみに自分的にはインピーダンス低下に伴うサーノイズの大きさについては特に気になるレベルでは無いと思います。
【参考グラフ:ER-4P vs ER-4S】
赤:ER-4P
青:ER-4S
高域(特に10kHz超)が僅かにER-4Pの方が落ちていますが、正直それほどの違いなし。
【俺的結論】
・周波数特性についてはER-4Bは3kH以上の高域がそれなりに多く、かなり明確にER-4Sと違いあり。
・一方、ER-4Pは極めてER-4Sと近い周波数特性。
・DAPで音量取れれば、普通は明瞭さの点から(若干ですが)ER-4Sで良いかも。音量取れない場合のみER-4P。
・中高域特化ということでER-4Bという選択も「あり」な印象。(スキモノ用)
【オマケ:単に個人的な疑問】
現状はラウドスピーカーでの再生をターゲットとしたイコライジングを施した音源が多いと思いますが、多くの人がラウドスピーカーよりもむしろDAP+ヘッドホンやイヤホンで聴くようになったとしたら・・・
スタジオ側もその対応として、高域のイコライジングをだんだん減らしてくるんでありましょうか?
というか現状でもすでにDAP流行ってますから、既に結構な程度で変えていたりして・・・
どなたかこのあたりの実情ご存知の方、いらっしゃらないでしょうか?
ヘッドホンでのリスニングにとってかなり重要な話・・・かどうかは分かんないですが。
・・・・と他力本願に終ります。
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(DAY22: インイヤータイプは難しい 8/16(土))
微妙に評判が良かったり悪かったりのBOSEのインイヤーヘッドホン(以下単にBOSE IE)。
2007年秋頃にマイナーチェンジされており、音質についても差があるかも、というレビューを幾つか見ました。(季刊オーディオアクセサリー誌 2008夏号など)
「そんじゃあ」ということでマイナーチェンジ後のものを購入し比較してみる。
左:旧型(マイナーチェンジ前) 右:新型
なお、作りについては以下が改良されており、なかなかフィードバックの良く効いたメーカーだと思う。
(BOSEのこういうプラグマティックなところは侮れないと思う。)
・パッシブイコライザ位置の変更とプラグの小型化。
・ケーブルがよりソフトな材質になっており取り回し向上。
・ネックストラップとクリップが新たに付属。
・ケースがちょっと豪華に(これはまあ・・・大きいので使う人は少ないかも。)
さて問題の音質ですが、マイナーチェンジ前の初期型の評価は、どちらかと言うと「低音ズンドコでしまりなく篭っており、高域が出ていない」という割と散々な評価が多いのですけれど、正直自分はそこまで言うほど酷いとは感じていませんでした。
そこで測定。
まず、新旧の周波数特性を比較。
グラフ1:【割と適当に測った周波数特性グラフ】※カナル用に自作したカプラを流用してます。
赤:旧型BOSEインイヤーヘッドホン
青:新型BOSEインイヤーヘッドホン
コレだけ見ると周波数バランスは悪くは無いな・・・と思うんですが、どうでしょ?
・・・・ですが、新旧の差は非常に微妙です。
新型の方が低域、高域とも伸びているようには見えますが、正直なところカプラーへ装着する際の誤差とも思える程度。
そこで、新旧それぞれの機種で装着の深さによってどの程度バランスが変わるのかチェック。
深くても浅くても、新型の方が高域に伸びがある傾向が見られるのなら、まずは差があると思って良いかと思います。
※なお「深め」「浅め」と言ってもレンジで2mmくらいしかない僅かな装着具合の差です
グラフ2:【旧型の場合】
赤:深めにカプラに装着した場合。
青:浅めにカプラに装着した場合。
グラフ3:【新型の場合】
赤:深めにカプラに装着した場合。
青:浅めにカプラに装着した場合。
グラフ2、3から旧型/新型いずれの場合についても、以下の特徴があるように見える。
・1kHz以下の低域は(当然)深く装着するほど多く、装着の深さによっては軽く10dB以上は変化するものと思われる。(実際グラフ3では20dB程にもに達している。)
・3kHz以上の高域は装着具合によっては殆どと言って良い程に変化していないように見える。
・装着し直しても再現性もそれなりにある様子。
さらに新旧で、深く装着した場合同士を比較しても、高域にそれなりの差異が読み取れることから、(下のグラフ4)
恐らく新型の方が高域は良く出ている・・・んじゃあないかなと思います。自信ないけど。
グラフ4:【新旧機種で「深く装着した場合」同士での比較】
赤:旧型BOSEインイヤーヘッドホン
青:新型BOSEインイヤーヘッドホン
【結論】
微妙ですが、高域(5kHz以上あたり)は新型の方が伸びている・・・・ように思います。
あと・・・
【今日の教訓】
インナーイヤータイプ(イントラコンカタイプ)は、僅かな装着の具合で(コンマ何mmレベルでも)物凄く低域の出方が変わってしまう。
カナルタイプの場合は「完全に外耳道が密閉できていること」という一応の装着の基準が作れそうですけれど、イントラコンカの場合はそもそも密閉状態にはならないので、どの状態を基準としたら良いのかハッキリせず評価が困難。
・・・・なので、イントラコンカタイプのレビューを書く場合には、ヘッドホンやカナルと比べると他の人と違う音を聴いている可能性が相当に高い、と考えてレビューをした方が無難なように思います。
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(DAY20: SEOとはなんぞや 8/14(木))
今更ながらHTMLのタグを覚えるべく、本屋のパソコン関連書籍コーナーへ行ったところ
SEO(サーチエンジン最適化)対策の本が何十冊も並んでおりビビる。
ずいぶん大っぴらなんだなあ・・・
2〜3冊パラパラ見たところ、至極真っ当な処方箋を書いているものも多いのですが(すっきりシンプルな階層になっていること、更新頻度を高くして利用者のニーズに応えること・・等々)、中にはどうにも手段を選ばずエゲツナイ方法も載っており反面教師としてとっても役に立ちました。(立読みだけど)
一利用者としては、あんまり度の過ぎたことをやるサイトばかりになってしまうと「最近、検索エンジンって使えないよね。変なサイトしかヒットしないし。」ってことになってソッポを向くようになるんじゃあないでしょうか。
つまり利用者側から大局的にみれば「最適化」でも何でもないんじゃないかと思うのです。
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(DAY19:すぐに影響される 8/13(水))
自分は本格的なポータブルヘッドホンアンプって買ったこと無いと思います。
(Dr.HEADってのは持っていましたけれど、外で使ったことはありません。)
正直なところ、DAPからデジタルOUTして・・・ってのが出来ないと、どうしても中途半端に思えてしまい、ちょっと躊躇していたのです。(DAP+アンプのノイズと歪みが加算されそうなので、あんまいいこと無いかな・・とか勝手に思っていたこともあります。)
一方で「本当のトコは試してみなきゃわかんないじゃん?」・・・・とは思っておりますので、細々と試してみたいと思います。
見た目だとiQubeは実にグーですね。
でも電池のフタの使い勝手は自分にはちょっと難しそうです。
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(DAY16:蒸しますな 8/10(日))
「高域の伸びが足りねぇ〜!」
・・・とそれなりに文句を言いつつも、夏はMDR-F1大活躍。
特に夏場長時間DVD見るときはほとんどコレ一択すね。自分。
(と言うか、うろ覚えですがMDR-F1の前身って確かバーチャル5.1ch用のヘッドホンだったすね。)
異様に華奢なヘッドバンドの改修&ドライバーをアップグレードした後継機を切望。
・・・PFR-V1?
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使っているホームページ作成ソフト(Ninja)。
もう重くなってきたし。ダメになるの早すぎ!
脱却するにはタグとか覚えて、エディタで打たねばイカンのでしょうか・・・。
覚えるの苦手だし・・・・・無理(血涙)。
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(DAY15:9500 vs 9700 8/9(土))
SHE9500がヒョイとあったので買ってみる。2980円也。
パッケージのアンちゃんの写真がSHE8500と同じでとても紛らわしい点を激しく減点とする!
・・・というのはどうでも良いとして、気になるのはSHE9700との音の比較ですけれど。
自分はSHE9500って、9700と相当傾向違うと思うんです。
無理に俺的比較をすれば、トータルでは自分はSHE9500の方が好きでした。
理由としては大よそ以下です。
・10kHz超は物足りないのはSHE9700と同じかそれ以上だけれど、それ以下のバランスは9500の方がよりフラット。
・SHE9700は自分的には長時間使う際に若干高域が痛いように感じることがある。
※2kHzあたりまでのSHE9500のサインショット応答を見てもより歪みが少ない様子あり。(測定結果一覧010、011参照)
といった感じです。
まあ逆に言えば9500の方がメリハリに乏しく(特に高域)地味・・・ってことですし
SHE9700の無茶なドンシャリっぷりも、外で使うのにはコンくらいの方が良いかもしんないです。
結局はTPOや好み次第!
・・・ということで、微妙にお茶を濁した感もありつつ、そそくさと終了!
【例によって適当測定な周波数特性グラフ】
赤:SHE9500
青:SHE9700
SHE9700・・・・重低音自重。
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(DAY15:謎情報 8/9(金))
微妙な真実味のAH-D7000ですが、仮に正しい情報だとして・・・・
最も謎なのは、なんでそんな中途半端なリークっぽい情報なのよ?という点。
こんな情報の出し方はどんなメリットあるのかと。
メーカーとしてもフラッグシップなのですから、ここは発売3〜4ヶ月くらい前からドカンと発表して大いにワクワクムードを盛り上げるのが普通で良いと思うんですが・・・
そういう点でどうも腑に落ちない感。
まあきちんとメーカーからの発表あるまでは、疑いつつも期待といった所。
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(DAY12:なんかここってブログもどき・・と思いました 8/6(水))
先日ざっと測定した結果
「chセパレーション。自分が予想していたよりも結構悪いもんだなあ・・・(-40dBくらいから10dBくらい向上すれば自分でももしかしたら分かるかも)」と認識を改めました。
グランドの分岐点がプラグから遠いケーブルを使っている機種で、かつインピーダンスが低めの機種ではケーブル交換も意味があるやもしれませぬ。取り回しは悪くなるでしょうけれど・・・
この辺りのところは追って実験したいすね。
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BauXar EarPhoneM。
売っている店があまりにも限定的なためか(自分はハンズでしか見たことなし)、レビューが少なすぎ感。
明らかにER-4S系統の音で、結構バランス良いと思うんです。この系統が好きな人は試聴してみるのも良いかと思います。
(ER-4S比だと、低域極僅かに厚め、高域若干マイルドでハイエンドは少し伸びない。音場感若干UP・・・くらいに自分は感じます。あんまりカリカリのHi-Fi感では無い点もむしろ良い。)
ダブルフランジのチップは1段目が良く曲がり、材質も薄手の柔らかい独特のもので、耳が痛くなりにくいのも良し。
【適当に測定した周波数特性グラフ EarPhoneM vs ER-4S】
赤:BauXar EarPhoneM
青:ER-4S
ER-4Sのバリエーションみたいな周波数特性です。
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(DAY10: 鼠のとーちゃん 8/4(月))
ちょっとはマシな音質のランク付けの方法について、あれこれとくだらないことをたまに妄想していたりしたのですが、最近「アローの不可能性定理」なる数理経済学の分野での恐ろしい証明を知り、ちょっとばかり考えてしまう。
論理学や数理経済学は畑違いの無知蒙昧なのでごく表面的にしか理解していませんし、「前提条件をあいまいにして無闇な拡大解釈をすると火傷するぜ」っていう構えはありますが、それにしても強烈です。
そんな中、ココのブログの記事を読んで和むことしきり也。ちっとも論理的な解答じゃないですが自分はこれで充分。
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(DAY9: BTLの件 8/3(日))
メリット
・chセパレーションの向上
・スルーレート向上
デメリット
・ダンピングファクタ低下
・ホット、コールド出力段の素子のバラつきによる波形の歪み増加
といったところなんでしょうけれど
実態がどんなものか知りたいなあと・・・。
(以前歪みについてはちょっと測りかけたんですが)
どこかもう測定して公開している方いないかしらん。
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chセパレーションについては、一例としてココにグラフがあり、普通のシングルエンドだとSONYのMDR-CD900STで-42dB@1kHzという、衝撃的に悪い(?)測定結果が出ています。(メーカーでは「だからBTLを・・」と続くのですが、まあここは話半分でスルー。)
-42dBつーと大体0.8%に相当する値で「そんな悪いわけ無いじゃん?」と息巻いて、自分でもCD900ST+手持ちのアンプで測定したところ結局-40dBくらいなモンでした。
・・・・・こんなもんなんだなあ。
でも0.8%だし、自分に違い分かるかな?
ちなみにHD650+ZuMobius2でも測ってみたところ-52〜3dBといったところの様子で、なかなか優秀。(上のメーカーWebでもHD650については説明あり。・・・なんか悔しいぞ。)
(-50dBだと0.3%位なんで、さすがにこのくらい低ければ自分の耳にはあんまし意味なさそうな気もします。)
しかし今日はなんか負け犬ムードな俺。
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(DAY8: カ・・カンガルーっぽいほう 8/2(土))
EPIC UNIVERSAL-JCであります。
JCの方もパっときいて「これもあんまり上伸びてないな・・・」とは思いましたけれど、Xよりはちょっとマシ。
あとはアンプのサーノイズはXよりもさらに拾いやすいのでちょっと注意。
(インピーダンスは10Ω@1kHzだそうな。・・・・低っ!)
全体的にはER-4S風の周波数特性のカーブですが、この機種もER-4Sと比較すれば10kHz超が明らかに量が少なく、100Hz以下も少しダラ下がり。
ローエンドはかなり軽い(バスドラがギリギリ感)ですが、しっかりトリプルフランジを装着していれば、100Hzあたりまでの低音はそこそこ出ると思われ。
インパルス応答その他特性はなかなか良いです。
・・・が、普通ER-4S買うのでは・・・とも思います。
要するに価格の割りには音質やデザインにちょっと中途半端な印象あり。
(ケーブルは圧倒的にEPICの方が良いですが。)
最後に、JCとXどちらかと言えば、多くの人の場合はJCかな?と思います。(低域はそんなには変わりなし)
【ER-4Sとの比較】
赤:EPIC UNIVERSAL-JC
青:EPIC ER-4S
【おまけ】
赤:EPIC UNIVERSAL-JC
青:EPIC UNIVERSAL-X
XとJC。思ったより低域は変わらないかも。高域はJCのほうがマシ。
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MacFan 9月号に安倍吉人氏のインタビューあり。
・・・やっぱ苦労してたんだなあと、ちょっと泣けた。
しかしiPod沢山持ちすぎだ。
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(DAY7: 象のほう 8/1(金))
EPIC UNIVERSAL-Xであります。
シャフトが邪魔で自分の場合は「逆さ」にしないとイヤチップが奥まで入りません。
(注:どうも「逆さ」がそもそも正解だったみたい・・・しんじゃえ俺。)
ケーブルはUM2と同様、ツイストされた細いタイプでとても扱いやすい。
音については、これもちょっと惜しい感じ。
低域もグラフで見るほどには薄くなく質は良いし、10kHまでの高域も非常に優秀な特性だと思います。
・・・嗚呼しかし!・・・
CMK90と同じく単発のBAの難しさなのか、10kHz超が唐突に力尽きたようにメロメロな感じで、量もガックリと落ちてしまっています。
Lo-Fiと感じる程ではないですが、第一印象で「上の伸びがいまいちだなあ」とは感じました。
惜しい。
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(DAY5:短い俺感想 7/30(水))
ATH-CKM90。
・低域は比較的軽くER-4S風。1kHz以下までは歪み感少ない点は良い。
・2.7kHzの共振が派手で歪み感とキツさ大。
・8kHz以上の落ち込みが激しい。鮮度や立体感に問題あり。
インパルス応答や、サインショット応答も今ひとつ。(2.7kHzの共振が消えない)
率直な感想としては、ちょっと自分には良く分からないチューニングかもなあ・・と思ってしまいました。
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(DAY4:単に愚痴 7/29(火))
Custom-3なんですが、自分の場合ステムが短かすぎてチップが耳の奥まで入らず。
仕方なくステム径がほぼ同じでSE530用のソフト・フレックスを使ってます。(多少深さが稼げる)。
なんか自分、Klipschのイヤチップとは相性悪し。 |
(DAY3:測定について 7/28(月))
なんか無闇に測定したいのは変わらんのですけど
こいつぁ全然継続可能じゃあない予感。 |
(DAY2:訂正! 7/27(日))
昨日のKlipsch Image X10、triple.fi 10Pro、ER-4Sの周波数特性グラフが間違ってました。
(triple.fi 10ProとER-4Sの測定条件、具体的にはマイクアンプの有無とヘッドホンアンプ等が違っていました)
早速のダメっぷり、申し訳なし。
以下に訂正します。
【同一測定条件で測り直したグラフ】
ER-4S
triple.fi 10Pro
Klipsch Image X10
従って比較したグラフは以下のように訂正となります。
【参考】周波数特性 グラフその1
赤:Klipsch Image X10
青:Ultimate Ears triple.fi 10 Pro
【参考】周波数特性 グラフその2
赤:Klipsch Image X10
青:Etymotic Research ER-4S
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ついでにCUSTOM-3の周波数特性も測定しときます。
赤:Klipsch CUSTOM-3
青:Klipsch Image X10
CUSTOM-3。たしかに1.5kHzあたりにクロスオーバーあるみたいです。結構凹んじゃってます。
・・・しかし随分コイツも低音寄りです。X10よりもさらに少しモコモコとした感じ。
個人的にはちと微妙かも。
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(DAY1:何にも始めておらず 7/26(日))
ますますダメ人間であるにもかかわらず、Klipsch Image X10を試しています。
見ためはスマートでカラーリングもなかなか良し。
装着感については、自分の場合は付属のどのチップを使っても密閉度がイマイチ不安定。残念。
(最初はシングルフランジのLチップで我慢してましたけれど、辛抱たまらずBauXer用の2段チップを付けてます。)
ケーブルは細身で取り回しは良好。
【音】(Lサイズ シングルフランジチップ使用時)
俺的には好み度3.5くらい。(5点満点中)
音については、やや低音寄りと感じる。
小さく細身の見かけによらずマッチョな低音にちょっと驚く。
50Hz前後の重低音もかなり迫力がある点は個人的には嬉しい。
ちょっと他のシングルドライバのカナルでは自分は聴いた事の無いバランスかも。(低音は10Pro風)
あんまり背伸びしてHi-Fi感を強調していないように思われ寧ろ好ましい。
また、このように迫力はあるけれど荒っぽい感じが少なく、お上品なところはBAドライバーらしい良さが出ているとも思う。
他に特徴的なのは、音場感がかなり良い点で10proに近い印象あり。
(低音が多めで、かつ立体的な表現に重要な8kHz前後が良く出ているためでありましょうか。)
しかしながら・・・惜しいかな。10ProやER4sなど俺的リファレンス機と比較すると、10kHz超の高域が少しだけ大人しく
ハイエンドの伸びも少し見劣りするように思う。(反面サ行やシンバルなんかのキツさは殆どなし。)
よって明瞭さやヌケはこれらと比較すると今ひとつかも。(あくまで意地悪く相対比較した時の話で、一般的には充分出ているとは思いますが。)
全体としては、高域の明瞭さは他のハイエンド機とくらべれば少し不満があるけれど、迫力はあるが上品げな音は結構魅力的と思います。
【参考】周波数特性 グラフその1
赤:Klipsch Image X10
青:Ultimate Ears triple.fi 10 Pro
【参考】周波数特性 グラフその2
赤:Klipsch Image X10
青:Etymotic Research ER-4S
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