2008年02月20日

余命1ヶ月の花嫁




乳がんの女性を取材したドキュメンタリーの書籍化。
TBSのイブニング・ファイブという番組だそうだ。

長島千恵さん。享年24歳。
カラーコーディネーターになりたかった女性。
その資金を貯めるためにコンパニオンのアルバイトをしていた。
その仕事で、彼女は太郎さんという男性と知り合います。

デートをして、太郎さんは知恵さんに告白をします。
千恵さんの答えは、「待って。」
彼女はそのとき、
胸にできたしこりの検査結果を待っていたのです。

3週間後、太郎さんが答えを聞こうとすると、
千恵さんは泣き出してしまう。「実は私…乳がんなの」

予期せぬ答えでしたが、太郎さんは励まします。
「病気を治そう。俺も協力するから」

国立がんセンターに入院し、抗がん剤、放射線治療、手術など、
治療は進んでいく。
彼女も、副作用に泣いたりしながらも、
持ち前の明るさでがんばっている。

髪が抜けた夜は恋人のそばで泣き、
でも次の日はカツラを買いに行って、
おしゃれなものを3つも買ってくる。

将来は結婚することを夢見ている普通の娘さんというのが、
もうなんというか、残酷すぎて重い。

約半年後、肺がんが見つかる。再入院。
若いため、がんの進行が早く
肺に転移してしまったのだ。

辛い治療の日々を送るが、回復の見込みはない。
千恵さんの父と叔母は、
千恵さんの余命を「月単位で考えてください」という告知を受ける。
一年でも、半年でもなく一月の長さで考えてくれ、
ということだ。

千恵さんには誰もそのことを告げなかった。
でも、千恵さんはうすうす気がついていたようだ。
その当時、千恵さんが太郎さんにこんなメールを送っている。

「たろちゃん、ちえ生きたいよ…。助けて、怖いよ」

医療が施せることがなくなって、千恵さんは自宅療養となる。

その頃、友人の桃子さんはあることの計画をたてていた。

千恵さんの夢、ウエディングドレスを
着せてあげたいと思ったのだ。

時間がない。そのため、対応してくれる式場も少なかったが、
なんとか見つけた教会で
とうとう千恵さんはウエディングドレスを着ることができた。

その日、親戚や友人が集まり、
恋人の太郎さんはタキシードを着て千恵さんの横に立った。
千恵さんが欲しいと以前言っていた、
シャネルの指輪を贈ることもできた。

表紙のきれいな花嫁の写真は、その日の千恵さんの姿だ。

千恵さんは言う。「明日が来ることは奇跡」だと。

ああ。自分の生活を見直してしまう。
この世の中からこんな病気が消えてしまえばいいと心から思う。




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posted by momo at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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