【ウィーン=桜庭薫】欧州が年明けから大寒波に見舞われ、100人弱の死者が出るなど深刻な影響が広がっている。ドイツやポーランドなど西欧から中・東欧にかけて最低気温が零下30度に達する国が相次ぎ、温暖な地中海沿岸の南フランスでも積雪を記録した。ロシア産天然ガスの供給停止問題も重なり、市民生活だけでなく、観光などにも影響が出ている。
ドイツ南部バイエルン州では9日未明に零下34.6度を記録。ポーランドではホームレスなど約80人が凍死した。スロバキアなどでも犠牲者が増えている。地中海沿岸も寒波に見舞われ、避寒地であるスペインのマヨルカ島では10センチの積雪があった。(07:00)