人員削減や内定取り消しが叫ばれる中、就職説明会で学生と企業の本音に迫りました。
企業の人員削減や内定取り消しが叫ばれる中、2010年度に向けた新卒採用が本格化しています。11日だけで、2万人近くが参加した日本最大級の就職説明会で、学生と企業の本音に迫りました。
ブースに集まり、担当者の話に真剣に耳を傾ける学生たち。
東京・有明の東京ビッグサイトで行われた就職説明会「マイナビ就職EXPO」。
不況のあおりを受け、就職を希望する学生の間にも変化が起こっているもよう。
学生は「絶対、金融って思ってたんですけど、でもやっぱり、ちょっと金融がやばいって聞いてからは、ちょっといろんな企業に目を向けるようにはなりました」、「(内定は)もらえるものだけ(ほしい)。10社とか、それぐらい」などと話した。
就職への不安が、志望業種以外の企業を広く見るきっかけになっている。
学生を受け入れる企業側の変化について、マイナビ編集長の栗田卓也さんは、「経済状況は大きく変化しているので、今後、どうしていくかということが、なかなか決めきれない。(採用者は)増えるか減るかという話になると、やはり減る方向になるのは間違いないと思うんです」と語った。
実際、このイベントに参加する企業は2割以上減少している。
採用はどうなっていくのか企業に尋ねると、紀文・人事部の川津智史さんは「減少。少なからずとも、景気の影響というものを受けておりますので」と話した。
また、野村証券・人事部の北嶋大輔さんは「変化なしでお願いします。新卒の方の採用というのは、将来の会社の発展も含めて、大きく変化させるっていうのは、決して得策だとは思っていないので」と語った。
40社のうち、「減少」と答えたのは12社、「増える」と答えたのはわずか5社だった。
学生は「内定もらえるか不安なんですけど、今やることは就活しかないので、それしかないので頑張ろうと思います」と話した。
(01/11 19:48)