東京都渋谷区の自宅マンションで死亡しているのが見つかった元タレント、飯島愛さん(36)=本名・大久保松恵=は死後約1週間が経過していたことが25日、警視庁渋谷署の調べで分かった。行政解剖の結果、死因は特定できず、同署は引き続き病理検査を行って調べている。
クリスマスイブに自宅マンションの居間で、うつぶせに倒れているのが見つかった飯島さん。連絡が取れないことを心配した知人の女性が発見した孤独な最期だったが、死因については一夜明けた25日も特定されなかった。
自殺説、病死説などが飛び交う中、行政解剖を行った渋谷署は、遺体の状況などから死後1週間ほどが経過していると推定。自宅室内には睡眠薬の「ハルシオン」や風邪薬など、いずれも医師が処方した数種類の薬品があり、遺体からも服用した形跡が見られたという。「大量に服用」といった一部報道もあったが、死との因果関係は不明。同署は、さらに病理検査を続けたものの、結果が出るのは数日かかるもようだ。
今月5日まで更新していたブログで飯島さんは心の悩みを多々告白。2月24日付では「この2カ月ほど、軽いノイローゼで大変でした。精神疾病です。抗うつ剤を処方されたので凹(へこ)みました」と書き込み、9月5日には「耳鳴りが酷(ひど)い。自分自身で自分をコントロール出来ない事もあるんだね」と記し、精神的に不安定な様子をうかがわせていた。
しかし、一方ではエイズ啓発キャンペーンに積極的に参加。オリジナルのコンドームなどをインターネット上で販売する会社を設立し、前向きな姿勢を見せていたのも事実。遺書が見つかっていないこともあり、処方薬の過剰摂取を指摘する声もある。いずれにしても、知人らが心を痛めているのは死後1週間ほど経過していたこと。あるテレビ関係者は「3日ほど連絡が取れないことはこれまでにもあったが、寂しすぎる」と話し、孤独な死を悼んだ。(スポニチ)
2008年12月26日