記事入力 : 2009/01/11 16:06:56
【コラム】音楽会で目の当たりにした秩序と無秩序(下)
ドイツの社会学者ノルベルト・エリアスは1939年、『文明化の過程』を発表した。この本で彼は封建制度が解体し、近代国家が形成される社会発展段階で個人が「文明化」される過程を追跡した。私的な暴力が国家の公的な暴力として生まれ変わり、個人は欲望と本能を統制して羞恥心のレベルを高め、教養と礼儀を身につけてお互いの共存と平和を構築する、というのが彼の説明だ。
エリアスの見方を借りれば、この日の公演会場の内外では「文明と野蛮」が明確に分けられていた。会場に入った瞬間、多くの群衆が落ち着いて節制のある話し方や態度を駆使する方法、さらには他人の言うことに耳を傾ける文明化された態度を学び、またそれを実践していた。
ところが客席の「ソウル市民教養楽団」とも呼ばれるべき市民意識は、演奏会場という非常に限定され、制限された時間は維持されていたが、しばらくすると突如として消え去り、同時に無秩序へと舞い戻ってしまった。これこそが韓国社会の実情であり、限界だ。
この日公演を行ったソウル市立交響楽団の演奏に目を向ければ、わずか3年の間に輝かしい発展を成し遂げたのは間違いない。2005年に法人化され、その後は世界的な指揮者と斬新な経営者を招き入れ、経営の革新と音楽の刷新の双方を実行に移した。ならばその一方で、ソウル市民教養楽団の「教養」に関しては、どうすればこのような発展が可能になるのだろうか。
姜京希(カン・ギョンヒ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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