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自民党:勉強会乱立、首相求心力低下を象徴

 自民党内で6日、二つの勉強会が発足した。麻生政権を支持する「力強く日本を再生する会」(会長・今津寛元防衛庁副長官)と、政権に距離を置く中堅・若手でつくる「国民視点の政策を考える会」。通常国会が開会し、与野党の対決色が強まっているが、自民党内では政策グループが乱立して提言を重ねる異例の事態となっている。

 自民党本部で開かれた、日本を再生する会の設立総会には今津氏のほか、首相に近い麻生派の山口俊一首相補佐官、岩屋毅元副外相ら54人が参加した。入会申し込みは90人に達し、自民党内の全派閥に広がっている。今津氏は「麻生太郎首相は開かれた総裁選挙を行い、7割の地方党員が選んだ。首相をトップに据えて、自信を持って政策を進めていく」と強調した。

 「国民視点の政策を考える会」には、山本一太参院議員や水野賢一、柴山昌彦両衆院議員ら6人が出席。当初8議員が参加予定だったが、2人が出席を見送った。柴山氏は「決して『反麻生の会』ではない」と訴えた。

 今後、両会とも独自の提言を党執行部などに申し入れる方針だが、勉強会が乱立すること自体、首相の求心力が低下していることの裏返しともいえる。【高山祐、山田夢留】

毎日新聞 2009年1月7日 東京朝刊

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