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TOEICの成績を偽造、あっせん業者ら摘発

 受験生から金を受け取り、海外で国際コミュニケーション英語能力テスト(TOEIC)を受けさせ、高い点数が出るよう成績表を偽造したあっせん業者と、偽造を依頼した受験生が警察に摘発された。

 ソウル警察庁広域捜査隊は9日、海外でTOEICを受けようとする受験生から数百万ウォン(100万ウォン=約6万7000円)を受け取って成績表を偽造した容疑(偽造私文書行使)で、TOEICあっせん事務所を運営するキム某容疑者(34)を拘束し、偽造された成績表を法科大学院(ロースクール)やカチューシャ(KATUSA、在韓米軍で勤務する韓国軍兵士)への応募などに利用した受験生ら15人を書類送検した。

 今回の偽造は、受験生らが書類を提出したソウル市内の法科大学院が、提出された書類の様式が旧式だったことに不信を抱き、韓国TOEIC委員会に事実を照会したことから明らかになった。

 警察によると、キム容疑者らは昨年4月から12月にかけ、インターネットを通じて「TOEICでお望みの成績を出してあげます」という広告を出し、学生や一般の受験生24人を集めた。キム容疑者は24人にフィリピンでTOEICを受けさせ、成績表を偽造する代償として一人当たり230万ウォン(約15万円)から340万ウォン(約23万円)を受け取り、総額8500万ウォン(約570万円)を手にした。さらに200万ウォン(約13万円)を支払えば700点台、300万ウォン(約20万円)なら900点台へと成績をでっち上げていた事実も、警察は明らかにした。

ピョン・ヒウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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