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期限迫るフィリピン少女「日本から追い出すのは残酷」

強制退去処分取り消しと在留特別許可を求める森法相あての署名を提出に向かう、カルデロン・のり子さん(左)と両親
強制退去処分取り消しと在留特別許可を求める森法相あての署名を提出に向かう、カルデロン・のり子さん(左)と両親
Photo By 共同

 強制退去処分を受けた埼玉県蕨市のフィリピン人、カルデロン・のり子さん(13)=蕨市立一中1年=と両親に対し、滞在を一時的に認めた仮放免が14日に期限を迎える。3人は同日、東京入国管理局に出頭するが、滞在延長が認められるかどうかは予断を許さない。のり子さんは一家の在留特別許可を求め「日本はわたしの母国。勉強を続けさせてほしい」と必死の訴えを続けている。

 関係者によると、母サラさん(38)が1992年、父アランさん(36)が93年に、それぞれ他人名義のパスポートで入国。のり子さんは95年7月に日本で生まれた。

 両親の不法入国を知ったのは小学5年の時。「大きなショックを受けた」と振り返る。日本から出国したことがなく、タガログ語も全く話せない。

 中学では音楽部に所属して合唱の練習に励み「将来はダンスの先生になりたい」と夢を語る。

 3人は、サラさんが2006年7月に不法滞在で逮捕されたのをきっかけに入管へ出頭した。同年11月に強制退去処分が決まった後は仮放免の延長手続きを繰り返し滞在を続けたが、処分取り消しを求めた訴訟は昨年9月、敗訴が確定した。

 一方で、のり子さんの友人らを中心に支援の輪が広がり、昨年11月には森英介法相あての嘆願書を提出。これまでに集まった支援の署名も1万4000人を超えた。「不安はあるが、多くの人の応援が心の支えになっている」とのり子さん。

 支援団体によると、親の不法入国後に日本で生まれ就学した子どもは近年増加。のり子さんのように訴訟を起こしたり、在留特別許可を求めるケースも珍しくない。

 活動を支援する渡辺彰悟弁護士は「夢の実現に向け努力している少女を日本から追い出すのはあまりに残酷。教育を受ける権利などを定めた児童の権利条約にも違反する」と指摘している。

[ 2009年01月11日 15:55 ]

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