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【社会】

子どもの誤飲 たばこトップ 29年連続、厚労省調査

2009年1月10日 夕刊

 子どもの誤飲事故原因を調べたところ、たばこが全体の三割超に上り、調査を開始した一九七九年以降、二十九年連続でトップだったことが、厚生労働省がまとめた二〇〇七年度のモニター報告で分かった。

 大半は生後半年から一歳半までの乳幼児のケース。厚労省は「親はたばこの管理に細心の注意を払ってほしい」と呼び掛けている。

 調査は家庭用品が関係した健康被害について、全国八病院の小児科から受けた報告をまとめた。

 報告された誤飲事故は前年度比百三十一件増の七百七十七件。うちたばこが原因だったのは二百六十一件(34%)に上った。

 内訳は、未服用のたばこが百七十二件、吸い殻が七十七件、吸い殻が入った空き缶などにたまった液が十二件。死亡例はなかった。

 年齢別では、生後六カ月−十一カ月の乳児が百四十六件と半数超。これに、十二カ月−十七カ月の幼児のケース六十九件を合わせると二百十五件となり、八割を超えた。

 誤飲事故の原因として、たばこの次に多かったのは医薬品類の百三十七件(18%)。これに玩具の六十件(8%)が続いた。

 報告された誤飲事故七百七十七件のうち、約半数に当たる三百八十八件が午後四時から午後十時までに発生していた。

 

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