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世界で最も優秀で血統が維持された無菌ミニ豚が国内に入った。 韓国生命工学研究院国家霊長類センターは、日本文部科学省(文科省)傘下の日本生物科学研究所(NIBS)から無償で雌3匹・雄2匹の計5匹を受けた。
国家霊長類センターは8日、ミニ豚の検疫を終え、忠清北道梧倉里 (チュンチョンブクド・オチャン)にある無菌室で飼育に入ったことが確認された。 5匹は生後2カ月で、それぞれ18キロ。独ゲッティンゲン大学で開発され、数カ国に広まっている‘ゲッティンゲン系ミニ豚’だ。 成長しても体重は60-65キロで、臓器の大きさなどが解剖生理学的にヒトのものと似ている。
ゲッティンゲン系ミニ豚は血統が世界で最もよく保全されたもので、最も優秀だという評価を受けている。 このため生理代謝やヒトに移植できる臓器の生産などの研究に使われている。 現在、各国では無菌ミニ豚で生産した臓器をヒトに移植するのに先立ち、サルに移植する研究が活発に行われている。
日本生物科学研究所から無菌ミニ豚を受けるため、03-04年の黄禹錫(ファン・ウソク)博士をはじめ、これまで生命工学界が努力してきたが、実現しなかった。 日本政府が国外搬出を徹底的に統制してきたからだ。 単一血統を持つ無菌ミニ豚を開発するために20-30年の歳月と数千億ウォンの費用をかけた日本の生命工学研究の貴重なインフラだ。
韓国では一時、済州(チェジュ)黒豚を利用して純粋血統の無菌ミニ豚の開発を試みたが、長い歳月と費用が負担になりあきらめた。
日本の血統付き無菌ミニ豚が韓国へ(2)