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「薬が効かないインフルエンザ」感染を確認

 疾病管理本部は9日、「今冬流行しているインフルエンザウイルスのうち、治療薬タミフルに耐性を持つウイルスが存在していることが確認された」と明らかにした。タミフルに耐性を持つインフルエンザウイルスは2008年初めからヨーロッパで広がり始めたが、韓国で確認されたのはこれが初めてだ。

 同本部によると、このほどインフルエンザ患者17人を検査したところ、このうち16人がタミフルに耐性を持つウイルスに感染していることが分かったという。

 この16人はタミフルを服用しても症状が改善しなかった。同本部の関係者は「サンプル数が少ないものの、検査結果からすると、現在韓国で流行しているインフルエンザウイルスのうち、タミフルに耐性を持つウイルスがかなりあると思われる」と話している。

 そして、「インフルエンザ予防ワクチンは抗ウイルス剤に耐性を持つインフルエンザに対しても効果がある。特に高齢者や妊婦は予防接種を受けるよう勧める」としている。

 鳥インフルエンザにも効果があるとされるタミフルは、A型およびB型インフルエンザウイルスにも効果があり、韓国では2001年11月からインフルエンザ治療薬として処方されている。

李吉星(イ・ギルソン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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