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【幻のドラえもん】(上)テレ朝版アニメの前に「日テレ版」があった (1/3ページ)
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テレビ朝日系で4月に放送30年を迎えるアニメ「ドラえもん」の放送が始まる6年前の昭和48年、同じドラえもんが日本テレビ系で半年だけアニメ化されていた。ファンから「日テレ版ドラえもん」「旧ドラ」と呼ばれ、再放送されないため「幻のドラえもん」ともいわれる。いったいどんなドラえもんだったのか。当時、制作会社のスタッフだった東京都東久留米市の真佐美ジュンさん(63)を訪ねた。
ドラえもんは、平成8年に62歳で亡くなった藤子・F・不二雄さん(本名・藤本弘)の原作。昭和44年、小学館の学習雑誌「小学1年生」などの45年新年号で連載が始まった。現在のアニメは54年からテレビ朝日系で始まり、30年で約2100話が放送されている。日テレ版ドラえもんはその6年前の48年に52話が放送された。
日本テレビの公式ホームページの社史には、1973(昭和48)年の項目に「『ドラえもん』がスタート」と書かれている。しかし、現在のテレ朝版ドラえもんの開始直後から、ほぼ30年にわたって再放送されておらず、忘れられた作品となっている。
日テレ版ドラえもんについて、会員制ホームページ「真佐美ジュン」で紹介している真佐美さんは本名、下崎闊(しもざき・ひろし)。当時、アニメ制作会社「日本テレビ動画」でドラえもんの制作主任を務めた。「真佐美ジュン」はアニメ演出時の名義という。
「これがセル画です。本物は保管してあって、これは持ち歩いてお見せするレプリカです」