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【幻のドラえもん】(上)テレ朝版アニメの前に「日テレ版」があった (2/3ページ)
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自宅近くの東久留米市役所ロビーで、真佐美さんはアタッシュケースからドラえもんのセル画の複製を十数枚、取り出した。黒皮の野球帽に黒い皮ジャン、白ひげを生やした長身の男性。取材はいつも公共施設で受けるという。真佐美さんが説明する日テレ版ドラえもんは、知られざるエピソードに満ちていた。
▽ドラえもんの声優は女性ではなく男性、「平成天才バカボン」のバカボンのパパなど、おじさん役で知られる富田耕生さんだった。
▽ドラえもんの声優は後半、「ドラゴンボール」の孫悟空や「銀河鉄道999」の星野鉄郎で知られる野沢雅子さんへと男女逆転した。
▽原作ではほとんど登場しない幻のキャラクター、アヒルの「ガチャ子」が活躍していた。しずかちゃん宅へ居候しており、同じ家にはボタ子という、やはり原作ではほとんど出てこないお手伝いさんもいた。
▽ジャイアンの「母ちゃん」は亡くなっていた。
▽のび太たちが通うのは「下町小学校」だった。
▽ドラえもんはひみつ道具を出す際、「あ〜らよっ」と江戸弁でかけ声をかけた。
現在、完成品のフィルムは行方不明とされるが、真佐美さんは完成品の一歩手前のフィルムを全52話のうち6話分、保管していた。鑑賞用にDVDへコピーしてあり、インタビューしていた東久留米市役所2階のテーブルで、ノートパソコンを使った即席の上映会が始まった。