2009年1月4日(日)
孤独
確かに私も自閉症の事を語る相手が居なくて孤独だった。
しかし、偶然にも幸運にも妻に巡り会った。
結婚してから、10年は自閉症について語り合わなかった。
その後15年、自閉症の事を新たに勉強を始め、この十年は自閉症について語り明かした。
しかし、その灯りは海外の書籍だけが頼りで、その解釈の仕方を試行錯誤するだけだった。
そんな中、2002年に自閉症カンファレンスに招かれ、講演し、多くの同志が見つかるかと思ったが、
期待に反して見つかったのは、僅か2名の仲間だった。
しかし、たった2名でもものすごい力になった。
私達の知識を現場の目で見た自閉症の事例で裏付けられ、そして日本での現状を知ることが出来た。
去年、その同じカンファレンスに出席していた人と再会した。
彼も、心理士として、現場に携わり、そして多くの心理士仲間を指導する立場にあって、孤独であったらしい。
この正月の連休を、自閉症について、現場の問題について、子供たちの現状について、
かねてからの疑問について、ノンストップデスマッチで語り明かした。
心理士であるから、すべての問題のある子供に対応しなければならない。
心理士イコール自閉症の専門家では無いのである。
心理士仲間と自閉症について語ろうとも、誰1人そこまで悩まず、突っ込まず、考えもしない。
知的好奇心を満たされない事は、本当に孤独である。
これは、本当に、芯から知的好奇心を持たなければ分からない孤独感である。
しかし、私達は砂漠の中で、再会した。 また明日も語ろう。
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私の夫は発達障害の事には無頓着なんですが、私の良き理解者で
上手に手伝ってくれたりリードしてくれたりしています。
おかげで子供の頃からの漠然とした不安が結婚してから随分と
なくなりました。
今考えてみると孤独感だったのかなと思います。
今年も読みに来ますね。
今年も読ませていただきます。
例の仲たがい?の件で、私はアスペルガー症候群の特性をより深く理解しつつあります。
「本物」で、ここに来るような疑似SAMを自分で作ってしまった精鋭アスペルガーの中にさえ、実にいろんなパーソナリティがあります。
以前と変わらずコメントを残して、穏やかな印象のマキナさん。信念を貫き、去って行ったかた。中立を守り冷静に状況分析をしたさかいさん、ゑびすさん。
人格の偏りは、定型・非定型、両方に起こります。
困難に直面したとき、自閉に起因するのかパーソナリティの歪みによるのか、主治医も本人自身も判断することはできないでしょう。
続きです。
私の子は、検診や学校での不適応といった一般的なルートで診断をもらっていません。
子どもは「自分の障害を見破られることはないだろう」と言っています。専門医が4年間見抜けなかったので、そのとおりかも知れません。
しかし、自閉の特性を知らずに頑張り続けたなら、いずれ破たんしていたでしょう。
困難に直面したとき、適切な方法で対処すること。そして、すべてを障害のせいにしないこと。
これは、私たち家族のやり方で、世間一般には通用しないかも知れませんが。。。
Daleさん
先天的にしろ、後天的にしろ、不治の病や障害にしろ、完治する病や障害にしろ、トラウマにしろ。
それらや生育環境がその人それぞれの個性と相まって人格(パーソナリティ)が形成されるいくものと考えます。
SAMが無い自閉症ですから、その人格が自閉症の特性に決定的な影響を受けることは、他の比ではないと推察しますが。
擬似SAMは正真正銘のSAMに比べたら、お粗末な着ぐるみ程度ではないでしょうか。
社会においてお粗末な擬似SAMで何とか生き延びられるのは、SAMがないことで発生する様々な不都合を払拭するほどの、社会(特に会社)にとり有用な並はずれた能力を持ち、それをうまく発揮しているか、
もしくは薬に多いに助けられながら、鬱や体調不調となるべく折り合いをつけているか。
そのどちらかである場合が多いと想像します、自分の経験からも。
笛さん
ありがとうございます。本当におっしゃるとおりです。
障害がそれと分かる形で見えにくいとはいえ、確かに私の子にSAMがないか、SAMの重篤な機能不全があることは確かです。
幼児期からの育てにくさの原因はそれで説明がつきます。
私の子は正常着ぐるみと言うより、ひたすらパターン学習することによって対人関係と集団生活を乗り切っているように見えます。
ものすごく疲れるらしいですが、友達と仲良くしたい、孤独は嫌だ、という気持ちの方が強いようです。子どもは積極奇異型です。
以前は気の強そうな子と関わって上手くいかなかったことが多かったですが、オタクっぽい子と相性が良いことがわかったらしく楽しそうにやっています。
続きです
まだ小学生なので、自分は大丈夫、これからも上手くやっていく。自分には障害があるけれど頑張れる。そんな風に思っているようです。
本当に大変なのはこれからでしょうが、自閉症の特性を知って無理なことは最初からやらない。自分の適性に合った環境を選んで生きる。
親はそれを手助けするしかありません。
ChipさんのブログでSAMを知り「自閉症とマインドブラインドネス」を読んだことは、私たち家族にとって大きな助けとなりました。
これなしには、私の子の事を正しく理解できませんでした。
ハオハオ、ハオラー。(好好、好了)
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