12月末の外貨準備高、過去最高を更新
財務省が9日に発表した2008年12月末の外貨準備高は1兆306億4,700万ドルとなり、前月末から277億8,600万ドル増加した。08年3月の1兆155億8,700万ドルを超えて、過去最高を更新した。
外貨準備の増加は２カ月連続、昨年3月末以来、9カ月ぶりに過去最高額を更新した。世界的な金利低下に伴い米国債などの保有債券の時価評価額が上昇しユーロ相場が対ドルで上昇し、ユーロ建て資産のドル換算額が増加した。米国10年債の金利は11月末時点で2.923%から12月末には2.216%に低下した。また1ユーロは1.2694ドルから1.3972ドルに上昇した。日本の外貨準備は昨年2月末に初めて1兆ドルを突破した。3月末には過去最高の約1兆156億ドルを記録した。財務省は03年から04年春にかけて累計約35兆円に上る外国為替市場への円売り・ドル買い介入を実施した。そのときのドル資金が大幅に膨らんでいるかたちだ。
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