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不況の影響? 都立高志望者が8割近くに上昇

2009年1月10日 17:30

都内で今春に高校を受験する生徒のうち、都立高校を志望する生徒がここ数年では最高となる76.9%にのぼっていることがわかった。



これは、きのう都教育庁が発表した調査により明らかになったもの。調査は昨年12月に都内区市町村立中学校628校の今春の卒業予定者およそ7万3千人を対象に行われたもので、進学志望状況を調査し、進路指導の資料とすることを目的としている。

それによると、今春の卒業予定者のうち92.86%の生徒が高校への進学を希望しており、そのうち都立高校への進学を希望する生徒の割合は76.85%となり、調査開始以来2番目となる高水準となった。また、希望生徒数で見た場合も5万3112名と、ここ数年では最多となっている。

都立高校を志望する生徒の割合はここ数年は年々上昇する傾向にあり、不況により都立高の学費の安さが大きな魅力となっていることがその要因として挙げられる。また、進学重点校の指定や、不人気校を統廃合により「エンカレッジスクール」「単位制」など多様性を持たせて新規開校させるなど、都立高校改革が一定の評価を得たものとみられる。

また、都立高校普通科のうち、志望倍率が最も高くなったのは男子は石神井高校で2.69倍、女子は小平高校で2.72倍となっている。このほか、男子では戸山高校、日比谷高校など進学重点校が人気を集め、女子では石神井高校、田柄高校などが人気となっている。

一方、調査では志望倍率の低い学校も発表された。男子では多摩地区の学校を中心に志望倍率が1%を切る学校が出ているが、女子ではこのほか、偏差値上位で自校作成問題が導入されている白鴎高校や両国高校でも志望倍率が1%未満と低迷している。

なお、この結果は実際の応募倍率ではないため、実際の入試では変動が起きることが予想される。今春に受験を控えている都立志望者は、東京都ホームページに各学校の志望倍率が掲載されているので、参考にしてみてはいかがか。

(編集部 鈴木亮介)

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