ロシア議長、16日宮城訪問 自動車関連で交流強化ロシア政府代表としてセルゲイ・ミロノフ上院議長(55)が16日に宮城県を訪問することが8日、分かった。ミロノフ氏は、メドベージェフ大統領、プーチン首相に次ぐナンバー3の実力者。自動車産業の集積が進む宮城との経済交流強化が目的とみられる。関係者によると、ミロノフ氏は13日夜に来日し、東京で麻生太郎首相や河野洋平衆院議長らと会談。その後、宮城県を訪れ、村井嘉浩知事や高橋長偉県議会議長、井上明久東北大総長と意見交換する。地方の訪問先は宮城だけの予定で、16日に離日する。 ミロノフ氏は、プーチン首相と同郷のサンクトペテルブルク出身。プーチン首相の盟友として知られ、2001年に上院議長に就任した。現在は与党「公正なロシア」党首も務めている。 訪問の背景には、トヨタ自動車系列の自動車産業の集積が進む宮城県を足掛かりに、自動車製造や環境技術などで日本との経済交流を発展させたいロシア政府の狙いがあるとみられる。 宮城県も近年、経済成長の著しいロシアと交流の可能性を模索。モスクワの東約400キロに位置し、ロシア3位の都市圏人口(340万人)を有するニジェゴロド州に着目し、積極的な経済交流を進めている。 旧ソ連時代から自動車産業が盛んな同州と宮城県は、07年4月に相互協力の覚書を締結した。08年には、宮城の特産品フェアを開催し、外務省や大手商社が参加する「みやぎロシア貿易促進コンソーシアム」も設置している。 宮城県は「資源大国のロシアは、いずれ世界同時不況を克服して経済成長する。ミロノフ氏の来県をきっかけにロシア政府との関係を強化し、経済交流を進展させたい」としている。
2009年01月09日金曜日
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