唐辛子で4歳児窒息と母に実刑 「理不尽で非情な犯行」幼稚園児の次男=当時(4)=に七味唐辛子をのみ込ませ死なせたとして、傷害致死罪などに問われた母親の無職光中美幸被告(33)=岡山県倉敷市四十瀬=に、岡山地裁は9日、懲役4年6月(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。 判決理由で高山光明裁判長は、光中被告が次男に七味唐辛子をのみ込ませたと認定した上で「感情に任せた理不尽かつ非情な犯行」と指摘。「子育ての現実に悩んでいた様子がうかがわれるが、動機に酌量の余地はない」と述べた。 被告は公判で「唐辛子を入れていない」と傷害致死の起訴事実を否認していたが、高山裁判長は「自ら七味唐辛子を口に入れた場合、閉塞するほど大量には気管に入らない」とする鑑定医の証言などを踏まえ「4歳児が自ら口に入れたとは認められない」と判断した。被告は即日控訴した。 判決によると、光中被告は2007年1月3日、倉敷市の自宅で次男翔ちゃんの口とのどに七味唐辛子を入れ、窒息死させるなどした。 判決は06年12月、翔ちゃんの首を絞めたとする暴行罪などについても認定した。
【共同通信】
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