記者会見で質問に耳を傾けるパナソニックの大坪文雄社長=9日午後、大阪府枚方市 パナソニック、投資額を大幅削減 兵庫の薄型パネル工場パナソニックの大坪文雄社長は9日、2009年度の経営方針について大阪府枚方市で記者会見し、兵庫県尼崎市と同県姫路市で建設中の薄型テレビ向けパネル工場の設備投資計画を、当初計画の5800億円から1350億円削減し、4450億円に圧縮すると発表した。 電機メーカーでは、ソニーが米国の液晶テレビ生産からの撤退を表明。シャープも主力の亀山工場(三重県亀山市)で液晶テレビ向けパネルの減産を実施するなど、成長をけん引してきた薄型テレビにも世界的な景気悪化の影響が及んでいる。 大坪社長は、世界規模でテレビ需要の伸びが鈍化していることから「市場の減速に対応する」と投資削減の理由を説明。 一方で09年度の薄型テレビの販売目標については「業界平均以上の成長を目指す」として、アジアなど新興市場を中心に前年度比約5割増の1550万台と強気の見通しを示した。 パナソニックは、今年5月の稼働を目指して尼崎市でプラズマパネル工場を建設中。計画の見直しにより、総投資額は当初予定の2800億円から2100億円になる。 姫路市では10年1月の生産開始を目標に子会社のIPSアルファテクノロジが液晶パネル工場を建設しており、総投資額を3000億円から2350億円に縮小する。
【共同通信】
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