パナソニック電工帯広(帯広市)は8日、派遣社員約250人のうち今月中に契約満了を迎える約30人の契約を更新しない方針を明らかにした。同社は自動車の電気回路に使う部品の製造が全体の約8割を占めているが、世界的な自動車販売の不振を受け、すべての製造ラインを今月中に2日程度休止することも検討しているという。
同社によると、下期(08年10月~09年3月)の受注数が上期(08年4~9月)に比べ約4割減の見通しとなったことが主な要因。追加して人員削減するかどうかは今後の経済情勢から判断する。同社の08年3月期の売上高は約195億円と過去最高を記録していた。
親会社のパナソニック電工(本社・大阪府門真市)も、10年度までに正社員と非正規社員の計約1000人を削減する方針を打ち出している。【田中裕之】
毎日新聞 2009年1月9日 地方版