中田カウス 金属バットで襲撃される…ミナミの路上
| 金属バットで襲撃された中田カウス(右) |
◆ 乗車中に助手席のガラス割られる ◆
吉本興業のベテラン漫才師「中田カウス・ボタン」の中田カウス(59)が9日、暴漢に襲われた。関係者によると、大阪・南警察署に被害届を提出。警察の調べにカウスは「心当たりはない」と話している。その後、大阪市内の病院に向かったという。
カウスはこの日午後8時45分ごろ、大阪・なんばグランド花月から車に乗り込み、大阪市中央区日本橋2丁目の交差点で停車中に暴漢に襲われた。男は原付バイクのようなものに乗っており、車の後方から無言で近づいてきたという。いきなり助手席に座っていたカウスめがけて金属バットを振るった。助手席のガラスが割れた際、バットが車内に入り込み、カウスのこめかみに当たったよう。男はさらに頭部を数回突き、カウスは顔などに軽いけがを負った。
車内には2人の女性芸人がおり、運転していたのは24歳の女性。カウスは信号が青に変わったため「車を出せ」と叫び、バットを犯人から奪い取り、現場から離れた。同乗していた芸人の1人が110番通報した。
男はバイクに乗り、進行方向と反対に向かって逃走した。黒っぽいダウンジャケットを着用。フルフェースのヘルメットをかぶっており、顔が見えないようにタオルを巻いていたという。
中田カウス・ボタンの漫才はひょうひょうとした語り口が特徴。04年に同社の特別顧問に就任したが07年に退任した。
★中田 カウス 本名・野間勝道。1949年(昭24)6月29日、愛媛県越智郡出身。69年3月、中田ボタンとコンビを結成。70年代には、流行のファッションに身を包んだ漫才スタイルで、女性ファンに絶大な人気を誇り、アイドル漫才師の第1号ともいわれている。71年に「上方漫才大賞」新人賞、91年同賞大賞、95年上方お笑い大賞を受賞。
[ 2009年1月10日付 ]