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ロッテ大嶺“弟”獲り 今秋ドラフト指名へ

ロッテが今秋ドラフトの指名候補にリストアップした八重山商工・大嶺翔太
ロッテが今秋ドラフトの指名候補にリストアップした八重山商工・大嶺翔太
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 ロッテが今秋ドラフトの指名候補に、八重山商工・大嶺翔太内野手(2年)をリストアップした。同選手は同校出身で06年高校生ドラフト1位でロッテに入団した大嶺祐太投手(20)の実弟にあたる。翔太は兼任する投手としても140キロ超の速球の持ち主だが、ロッテは高校通算30本塁打以上の打撃力を生かすため、野手として育成する方針。獲得に成功すれば、大嶺ブラザーズとして注目を集めそうだ。 【ロッテグッズ

 兄・祐太は最速151キロの快速球で“南海の怪腕”と呼ばれたが、弟・翔太も潜在能力では負けてはいない。投げては140キロ中盤を記録し、スイッチヒッターとして高校通算30本塁打を超えるパワフルな打撃を誇る。球団関係者の1人は「力強さは祐太よりも上。球も速いが、打者としてかなりの素材。打球の速さ、飛距離は目を見張るものがある。体つきも祐太よりいいのではないか?当然、(ドラフト)リストの上位に入ってくる選手」と語り、プロ入り後は野手として育成していく方針だ。

 翔太は1年夏から捕手などでレギュラーとして出場しており、既にロッテ以外にもソフトバンクなど複数球団がマークしている。兄弟を最も知る八重山商工・伊志嶺監督は「2人の違いは、簡単に言えばカミソリとナタ。投球も打撃も祐太は切れが素晴らしく、翔太はドッシリとしてドーンと重い感じ」と表現する。その翔太は新年早々、2日にOBとの交流試合に出場。投げては最速139キロを記録、打っても2打席連発とドラフト候補に違わぬ実力を見せつけた。

 ロッテが獲得に成功すれば、営業面での効果も期待できる。兄・祐太は昨季にプロ初勝利を挙げるなど着実に成長。また昨春からの石垣島キャンプの誘致にも一役買った。球団の日本人兄弟プレーヤー誕生は毎日時代の50年の今久留主以来60年ぶり、ロッテに改称されてからは初めてとなる。

 もちろん、話題性だけではない。ロッテは昨年ドラフトで2位指名したホンダ・長野に入団を拒否され、2年連続で新人補強は投手のみ(育成選手除く)。大型新人野手の獲得は急務で、来年には千葉マリンで祐太が投げ、翔太が打つ、夢の競演が実現するかもしれない。

 ◆大嶺 翔太(おおみね・しょうた)1991年(平3)9月17日、沖縄県生まれの17歳。小2から野球を始める。ポジションは遊撃など内野が多かったが、小6から投手兼任。兄・祐太にあこがれて、石垣二中から八重山商工に入学。捕手、三塁、投手などもこなし、現在は遊撃のレギュラー。1メートル80、78キロ。右投げ両打ち。

 ≪兄もエール≫兄・祐太は翔太のプロ入り、さらには将来ロッテでの“競演”について「ドラフト候補なんですか?知らなかった。いつか一緒にプロでできればいいですね」とエールを送った。自身は2日に母校・八重山商工で始動し、ブルペンで初投げも敢行。7日からは宮崎でソフトバンク・和田らと合同自主トレを行っており「順調にきています。キャンプ初日からしっかり投げられるように調整していきたい」と3年目のさらなる飛躍を誓った。

[ 2009年01月09日 ]

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