【ソウル=鈴木壮太郎】サムスングループの李健熙(イ・ゴンヒ)前会長が国際オリンピック委員会(IOC)委員の資格を返上していたことが8日、明らかになった。サムスンによると、李前会長から返上を申し出、IOCも暫定的な資格停止という形で受理したという。
李前会長はグループの不正資金事件で脱税や背任の罪を問われ、現在、裁判が進行している。
韓国の国技であるテコンドーは2016年の夏季五輪で正式種目に残るかどうかの瀬戸際で、今年10月のIOC総会の投票で決まる。韓国政府もテコンドー存続に動くなか、IOC総会前の李前会長の資格返上に韓国スポーツ界は衝撃を受けている。(19:03)