9日午後8時45分ごろ、大阪市中央区日本橋の堺筋交差点で、吉本興業所属の漫才師、中田カウス=本名・野間勝道=(59)が助手席に乗った乗用車が信号待ちしていたところ、左後方から近づいてきた男が金属バットで助手席の窓ガラスをたたき割った。
男はさらに、中田の額をバットで突いたが、信号が青に変わり、車が発進。中田がバットを奪い取ったため、男は南方向に十数メートル走り、止めていたバイクで逃走したという。中田は軽傷だった。
南署では傷害と器物損壊事件として捜査している。
調べでは、中田は弟子の女性(24)が運転する右ハンドルのベンツで、現場から南西約200メートルのなんばグランド花月から北に向かう途中だった。
同署によると、男は黒っぽいタオルで顔を覆った上で、フルフェースのヘルメットを着用。黒っぽいジャケットを着ていた。金属バットにはガラスクラッシャーのような器具が装着されていたという。