WEBタイムス 平成8年(1996年)5月03日 第432号
   

<くさのみ新作業所1周年、コンニャクや芋キャラづくりが楽しい>

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コンニャクづくり
 【廿日市市】廿日市市のくさのみ作業所(椿京子所長、三十五人、串戸五丁目)が新しくなって一年。知的障害が大半の所生たちは、しいたけ班、はがき班など適性によって分かれて頑張っている。昨年秋出発した食品加工班はいま、コンニャクづくりに忙しい。先生は早田尚さん。作業所を運営する社会福祉法人・くさのみ福祉会の理事長でもある早田さんは、食品加工の専門家。山陽女子短大教授を退官していまも講師として同大で教えている。
 コンニャク粉に水と凝固剤を入れて練り、鍋でゆでて冷やし、またゆでる、形に切り分ける、といった簡単なことでも、できる部分はそれぞれ違う。今年春、指導員になったばかりの竹内りえさん(二三)が、空気抜きのようなコツとコンのいるところは手伝いながら、五人の所生に割り振っている。
 芋キャラメルや無添加のハムやうどん、ジャムも好評だった。味噌もつくる予定で、米こうじをいま仕込み中。コンニャクは十九日(日)の「あつまりん祭」(阿品台西小学校、午前十時より)のバザーの主役になるはず。「ケーキもできたらつくりたいナ」と所生たちの夢は広がっている。


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