アフリカ大陸西部に位置するギニアギサウ共和国。日本から飛行機と船を乗り継いで3日 かかります。向かったのは、俳優の桐谷健太さん(27歳)。独自の文化が残るオランゴ島の生活を体験します。 |
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*ギニアギサウ共和国*
アフリカ大陸西部、ギニアビサウ共和国は、ギニアとセネガルに挟まれたアフリカ大陸本 土と、60ほどのビシャゴス諸島を擁しています。ビシャゴス諸島の一つ、大陸から約300km離れたところにあるオランゴ島は、面積54平方km、人口約2000人の島。島の周囲は、激しい海流や高い波、強い潮の満ち引きのため、船が転覆したり座礁したり、沈没し たりと大変危険な海域のため、島が外界と接触することはほとんどなく、独自の文化が作 られてきました。人々は、米やヤシ、カシューナッツなどを栽培し、魚を獲り、自給自足 の生活を送っています。ヤシの木を管理するのは男性の役割、ヤシの木に登り、ヤシの実 を収穫し、そしてヤシ油やヤシ酒を作ります。一方、カシューの木を管理するのは女性の役割で、カシューの実を収穫し、カシューワインを作ります。 |
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*プロポーズは…?* オランゴ島では、男性が女性を選んだり、女性にプロポーズしたりすることはありません。女性に結婚相手を選ぶ権利があるのです。男性は、女性からプロポーズされたら拒む ことはなく、その女性と結婚することになります。女性からプロポーズしてもらえること は男性にとってステータス、断るということは考えられないと言います。女性にとって結婚相手を選ぶ条件は、『@よく働く A村全体の仕事に積極的Bハンサム(口ひげがある)』なこと。男性はよく働き、村のために尽くしていれば女性からプロポーズしてもら えるので、そのために努力して女性からのプロポーズを待つというように、あくまでも受身なのです。何人もの女性からプロポーズを受けることもあるので、一夫多妻制です。 |
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*裏話* 一升瓶のお酒をお土産に、オランゴ島へ向かった桐谷さん。村の長老たちは日本のお酒に 大喜び。中でも推定年齢85歳のフェルナンド村長は、あまりに美味しい日本のお酒にニコ ニコ顔で思わず一言。「耳たぶにくるなぁ!うまい酒は耳たぶで感じるんだ。」耳たぶ …?!話を伺ってみると、「耳たぶにくる」というのは、村長にとって「五臓六腑(ごぞ うろっぷ)に染み渡る」という表現らしいのです。どれほど喜んでくれているのか、桐谷 さんにもよく分かったようです。こうして桐谷さんのお酒は人々に喜ばれ、村人と仲良く なる役割をちゃんと果たしてくれたのでした。 |